(2024年11月10日、大阪・堺市金岡公園体育館 / 撮影=保高幸子)
■57kg級2位・勝目大翔(決勝は負傷のため開始直後に棄権)「大会前の2週間くらい前から、腰や他の箇所をけがばかりして、しっかりした練習ができていなかったんです。準決勝までに悪化させてしまったので、全日本選手権に向けて大事をとりました。けがをしっかり直し、全日本選手権は優勝を目指します」
■61kg級優勝・須田宝(インカレに続いて学生二冠王)「(決勝は)思った通りにいかなかった。後半、自分が攻めてポイントを取れたことはよかったと思いますが、反省が多い試合でした。(準決勝までは無失点のフォールかテクニカルスペリオリティ勝ち)インカレで優勝して研究されている中、自分のスタイルを通すことができたかな、と思います。全員が決勝に進めて、自分も勝てて、団体優勝もできてよかったです」
■65kg級優勝・荻野海志(インカレ決勝で敗れた西内悠人=日体大=に準決勝でリベンジして2年ぶりの優勝)「(西内とは)接戦になることは分かっていた。どこで勝負をかけるかでした。1点、2点を取られても、勝負どころで取り切れるかを意識して練習してきました。(逆転となった豪快な4点技は)最近は守ってしまうことが多く、反省点でして、数多くの試合に出ることで(攻める闘いに)改善していった成果だと思います。U23世界選手権に出て、シニアの国際大会のトップ選手にも勝てたことは自信になっています。団体優勝は、全員が万全の状態で出場できれば達成できると思っていました」
■74kg級優勝・森田魁人(インカレ70kg級に続いて学生二冠王)「二冠獲得を目指していました。その目標が達成できてホッとしました。決勝の相手のガレダギ選手(早大=79kg級インカレ王者)は強かったです。試合内容も覚えていないくらい必死でした。振りが強い選手などので、それを警戒しつつ、ひとつひとつを対処していけたことが勝因だったと思います。(チームの全階級で決勝に進み)波に乗る、と言うより、自分だけ負けたらどうしよう、という不安がありました(笑)。勝ってホッとしています。一回り大きな選手の中で勝ち抜けたことは今後の自信になります。青柳先輩(善の輔=世界選手権2位)にはボコボコにされているので、くらいついていけるようにしたい」
■79kg級優勝・鈴木大樹主将(主将として団体2大会制覇を牽引)「(学生とOBが出場した)U23世界選手権、世界選手権といい流れが続いていた。この大会でも優勝できるか、主将として不安な気持ちもあっただけに、目標が達成できて本当によかった。チーム事情で本来より1階級上に出ることになりましたが、いざ闘って見ると、決勝は力の差を感じ、(勝つのは)厳しいかもな、という気持ちにもなりました。朝練習をしっかりやってきた成果でしょうか、最後までスタミナが持ち、自分のレスリングを貫くことができたのが勝因だと思います。全日本選手権は74kg級に出て頑張ります」
■86kg級優勝・五十嵐文彌(2年ぶりの優勝で今季の学生二冠獲得)「個人優勝よりチームの優勝の方がうれしいです。コウタ(日体大の髙橋海大=負傷で不出場)が出て来なかったのはラッキーでした。彼に勝っているのは体重だけですから(笑)。闘うとなったら勝利を目指しますけど、世界で活躍した彼に勝てたかな? 彼が出なかったこともですが、今年のチームはみんな強いので、プレッシャーなく闘えました。次の目標は全日本選手権です。髙橋夢大さん(三恵海運)、白井達也さん(SAGAスポーツピラミッド)とは差をつけられているので、胸を借りるつもりで頑張りたい」
■97kg級2位・増田大将(本来より2階級上の出場ながら健闘)「悔しいです。上の階級であっても、絶対に決勝も勝つ、という気持ちをつくってきました。にもかかわらず、テクニカルスペリオリティで負けたのは大きな心残りになりました。(準決勝まで)レベルの高い選手にも勝てたのはうれしいのですが、もっと練習して上の階級の選手が相手であっても勝てるようにしたい。次の新人戦は92kg級に出て優勝を目指します」
■125kg級2位・アビレイ・ソビィット(97kg級からアップして出場した吉田アラシ=日大=に敗れる)「吉田選手はパワーがあったし、メンタルも強い。勝つのはきつかった。次は頑張ります」