(2024年11月22日、韓国・尚州)
■57kg級優勝・村山春菜(自衛隊=日本人対決に勝って優勝)「自分がタックルに入るタイミングとかを知っている相手。相手もそうだと思います。勝ち負けよりも、どこかでテークダウンを取って今後につながる内容を残したいという気持ちがあり、苦しい場面で取れたのはよかったです。
最近、ラスト1分の状況での攻防の練習をしていますけど、焦りが出てしまい、20秒くらいで突っ込んでしまって疲れ、カウンターでやられることが多かったです。今回は、1分でひとつ取れればいい、と冷静に考えて闘いました。(今後の階級は)57kg級は向いていないかな、53kg級の方が合っているかな、と思っています」
■62kg級優勝・類家直美(レスター=パリ・オリンピック代表のモンゴル選手に勝って優勝)「相手はすごくパワーがあって、上(上半身)で勝負してくることを知っていました。自分から攻めることを心がけていましたけど、第1ピリオドは0-3となってしまい、まだまだと感じました。3点くらいなら、まだ大丈夫と思い、どんどん攻めて最後は体力で勝てればいいかな、という気持ちでした。
相手はパリ・オリンピックでも5位に入っている選手なので、ここで勝てれば世界でも上の方へ行けると思い、絶対に勝とう、と思って臨みました。勝ったことで、世界の中で自分がどのあたりにいるか分かったような気がします。まだまだの部分が多いので、今回のことを反省し、今後に向けて練習したい」
■57kg級2位・永本聖奈(アイシン=至学館大の先輩に敗れて2位)「決勝の相手は大学の先輩で、ずっと一緒に練習してきて手の内も分かっていた相手です。ラスト50秒くらいまで勝っていて、自分の気持ちが守りに入ってしまった瞬間、すきを突かれてしまった感じです。ふだんから勝っている状況での闘いを強化して、練習に励みたいと思います。
強い選手に対して、(強い、という)先入観を持ってしまいがちなので、ふだんから強い選手とバチバチに闘う練習をしたい。(村山選手にも)勝つ気持ちで挑みましたが、心の深い部分が動きに出てしまった、という感じです。この悔しい気持ちを忘れずに練習し、全日本選手権までに仕上げていきたい」
■53kg級3位・佐々木花恋(東京・安部学院高コーチ=初の国際大会で銅メダル)「国際大会に出て不安より、勝ち負けを意識しながら楽しむことを考えて闘いました。今まで自分がやってきたことを出し切っての3位だったの思うので、後悔はないです。
(準決勝はラスト1秒での逆転負け)油断ではなく、練習でやっていることが、そのまま試合に出てしまった、という感じです。来月の全日本選手権で選手活動を終わるつもりでいます。この銅メダルを全日本選手権に生かせるように頑張りたい。生かせるだけの内容と結果だったと思います」
■62kg級・榎本美鈴(自衛隊=準決勝でモンゴル選手に敗れる)「海外遠征は約6年ぶりで、目標は楽しく勝つ、でした。同じ階級の類家選手とは先月の全日本女子オープン選手権の決勝で闘い、負けていたので、再戦できるいい機会であり、リベンジしたいと思っていました。
準決勝で闘ったモンゴル選手は、今まで経験したことのない想像以上のパワーで、対応できずに負けてしまいました。そんな相手にも闘えるようにするためのいい機会でした。気持ちを切り替えて3位決定戦に臨むことができ、最低限度の成績は残せたと思います。来月の全日本選手権まで1ヶ月を切っていますけど、優勝できるようにしっかり練習したい」