(2024年11月23日、韓国・尚州)
■57kg級3位・澤谷孟(国士舘クラブ=3位決定戦は相手の負傷棄権)「(不戦勝前の)最後の試合が負けだったので、悔しい気持ちの方が強いですが、3位に入れたのでよかったかな、という思いもあります。負けたメキシコの選手(パリ・オリンピック代表)は、アメリカにもよく練習に行っているそうで、日本にはいないスタイルの選手。やりづらさがあって、相手に合わせてしまったところがあります。
今は国士舘大で助手をやっていて、レスリングも続けています。国士舘大を盛り上げたい。自分が頑張ることで学生も頑張ってほしいと思っています。全日本選手権で結果を残していくことが目標。残して行く中で、次の目標を定めたい」
■57kg級2位・佐々木風雅(自衛隊=国際大会で初のメダル獲得)「優勝を狙っていたので悔しい。決勝までは自分の思い通りの闘いができたのですが、(決勝の)強い相手には、脚を取ってもカウンターで取られ、そこで焦って相手に合わせてしまいました。日本選手には、ああいうカウンターで取ってくる選手はいない。国際大会は2回目なので、そうした知識がなかったですね。
(国際大会の慣例で)準決勝から決勝まで試合間隔があくのは初めて。準決勝までの感覚と違うことも知りました。これも経験ですね。準決勝まで調子よくても、決勝で勝てなければ意味はない。全日本選手権は、この経験を生かし、最後まで気を抜かずに頑張りたい」
■65kg級3位・諏訪間新之亮(自衛隊=6年ぶりの国際大会のメダル獲得)「メダルは最低の目標でしたが、目指していたのは金メダルだったので、うれしくはないです。(3位決定戦は)テクニカルスペリオリティを狙うというより、取るべきところをしっかり取ることを念頭において闘いました。練習でやってきたことが出せた試合だったと思います。首投げを受けてしまったのは、前に出る姿勢があったからだと思います。
負けたモンゴルの選手は、(国内でアジア大会王者を破って)パリ・オリンピックのアジア予選に出てきた選手。強いこといは知っていました。自分の弱さが出てしまった試合です。スコアは2-3でしたが、内容はもっと差がありました。3位決定戦のような試合ができれば、違った結果になったかもしれません。こんな試合をやっていては全日本選手権で勝てないので、あと1ヶ月、しっかりやりたい」
■74kg級3位・高田煕(自衛隊=3位決定戦は相手棄権)「負けた相手はU23世界選手権2位の選手で、警戒していましたが、思った以上にやりづらかった。自分の組み手が相手とかみ合わなかった。(U23世界選手権で髙橋海大=日体大=が勝っている相手なので)自分も勝たないとならないと思いました。(髙橋と)直接闘ったわけではないですが、今の段階では彼の方が上なのかな、と思います。
(自身も昨年のU23世界選手権で3位となっているが)U23とシニアのレベルの差というのは、あまり感じないです。帰国してから、闘いづらい選手を相手にした組み手などを研究し、今年最後の全日本選手権をいい形で締めくくりたい」
■74kg級優勝・青柳善の輔(クリナップ=70kg級で10月のU23世界選手権3位、世界選手権2位に続く優勝)「74kg級であるのに加え、2kgオーバーで計量していますから、相手は重かったです。自分は昨日の夜、72kgはありませんでした。全日本選手権は70kg級の出場を予定していますが、74kg級でも勝てたのは大きな収穫です。U23世界選手権では海大(髙橋=日体大)が3-1で勝っている相手。自分は海大にはまだ勝てませんが、そのスコアより差をつけられた(5-2の勝利)のはよかったです。
(昨年のインカレ決勝で辛勝した)高田煕選手(自衛隊)がエントリーしていて、今回は闘いたくない気持ちがありました。世界選手権のあと、練習量がちょっと足りていなかったので、こんなメンタルの状況では、闘っても負けていたと思う。闘うことがなくてよかったかな、と思います。ただ、国際大会はどんどんやりたいと思っています。全日本選手権は簡単には勝てないと思います。気を抜かずに一戦一戦を勝っていきたい」
■125kg級2位・濱田豊喜(中大=予選リーグを勝ち抜くも決勝で黒星)「相手の(ロータックルへの)反応がうまかったのと、重たかったです。もつれたとき、体を乗せられてきつかった。スピードもあった。作戦ミスもあるかもしれないが、普通にやられたな、という感じです。準決勝までは低いタックルがよくきいていました。決勝の相手に研究されたのかどうか分かりませんが、フェイントを使って逆にいっても、しっかり対応されていた。
4試合のうち、最後の選手以外はそんなに強い選手ではなかったと思う。実力差のある相手には、この階級でも通じるかなとは思いますけど、今後の階級は、自分の体重を見つつ決めたい。体の大きさを考えると97kg級かな、と思います。全日本選手権の1ヶ月前にこの結果を残せたのはよかった」