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2011.09.13

【世界選手権第1日】男子グレコローマン96kg級・有薗拓真(山梨学院大)

 【イスタンブール(トルコ)、文=樋口郁夫。撮影=矢吹建夫】国内のプレーオフを勝ち抜いて世界選手権のマットに立った男子グレコローマン96kg級の有薗拓真(山梨学院大)は、初戦で欧州3位のシャルバ・ガダバーゼ(アゼルバイジャン)に1ポイントも取れずに完敗。「何もできなかった。五輪出場権の取らせようと必死にやってくれ、気をつかってくれたコーチに申し訳ない」と悔しさを表した。

 相手は昨年まで84kg級で闘っていて今年から階級をアップし、欧州選手権3位に入っている選手。有薗は6月にカザフスタンで行われた「プレジデントカップ」では欧州王者のベラルーシ選手と対戦し、負けたとはいえ、スタンドではポイントを取られず、手ごたえらしきものを感じた。

 その選手よりは落ちると思われた相手だが、「今まで闘った選手の中で一番強かった」というから世界は広い。腕をつかまれて、振りほどこうとしても抜けず、押し込もうとしても、びくともしない。「基礎体力からして違う。大人と子供ほどの差がありました」と、その体力のすごさに舌を巻いた。

 その強い選手が、3回戦でアルメニア選手に接戦とはいえ黒星。敗者復活戦の望みが消えるとともに、いっそう世界トップとの実力差を感じることに。「動かして相手をばてさせ勝負する」が自分の必勝パターンだが、最初から体力負けしてしまっては、それも通じないことが分かった。

 「これでは情けない。日本へ帰ってから、1からやり直しです。体力づくりからやらないとならない」と言う有薗にとってのお手本は、この階級で2008年北京五輪出場を果たした加藤賢三(自衛隊)。「1週間のほとんどをウエートトレーニングの練習をしていたとう記事を読んだ。とことんやります」と、徹底した体力アップを今後の課題に掲げた。

 12月の全日本選手権では「優勝し、来年の五輪トライアルに出場して自分で五輪出場権を取りたい」-。初めての世界選手権はほろ苦い大会となったが、この悔しさをやる気に変え、来春の再挑戦を目指す。







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