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2013.09.19

登坂絵莉(至学館大)が優勝、日本女子21人目の世界チャンピオンへ…世界選手権第3日

 【ブダペスト(ハンガリー)】世界選手権第3日は9月18日、ハンガリー・ブダペストで男子フリースタイル1階級、女子2階級が行われ、女子48㎏級の登坂絵莉(至学館大)が決勝でロンドン・オリンピック10位のマエリス・カリパ・カスティーヨ(ベネズエラ)をテクニカルフォールで破り、優勝した。

 登坂は昨年の世界選手権は決勝で敗れて銀メダルに終わっており、その雪辱を果たした。日本女子21人目の世界チャンピオンで、新チャンピオン誕生は2008年の西牧未央(63kg級)以来5年ぶり。

 登坂は2回戦で昨年の世界選手権51kg級3位のアリッサ・ランプ(米国)、3回戦で今年のアジア選手権51kg級優勝のタチアナ・アマンゾル(旧姓バカチュクク)を破るなどして勝ち上がり、準決勝で地中海選手権51kg級優勝のフランス選手を撃破して決勝に進んだ。

 男子フリースタイル74kg級の高谷惣亮(ALSOK)は、初戦の2回戦で欧州選手権3位のウクライナ選手、3回戦でロンドン・オリンピック66kg級銅メダルのアクズレク・タナタロフ(カザフスタン)を撃破したが、4回戦でイランの若手選手、敗者復活戦で今年のワールドカップ個人2位のヤコブ・マカラシビリ(グルジア)に連敗し、メダル獲得はならず、7位に終わった。

 女子51kg級の宮原優(東洋大)は、初戦で勝ったあと、2回戦で昨年の世界チャンピオンのジェシカ・マクドナルド(カナダ)に敗れ、敗者復活戦に回れなかった。

 男子フリースタイルはこの日で終了。日本は高谷の7位が最高で、国別対抗得点は16位に終わった。

 各選手の成績は下記の通り。(撮影=保高幸子)


 ◎男子フリースタイル

 【74kg級】高谷惣亮(ALSOK)   7位=39選手出場

敗復戦 ●[4-6]Jacob Makarashivili(グルジア)
 《試合経過》第1ピリオド、高谷がタックルへ行ったが、回り込まれて2失点。第2ピリオド、高谷がタックルを仕掛け、もつれてしまったが高谷に2点、相手に1点が入る。4分すぎ、再びタックルに入り、相手んぼエビ固め狙いをこらえてバックを取って4-3と逆転。5分すぎ、タックルで攻めたが、がぶり返しを受けてしまい、痛恨の3失点。4-6のスコアで試合終了。

4回戦 ●[4-6]Aliashgar Akbarizarinkolaei(イラン)
 《試合経過》第1ピリオドの29秒、横についた高谷が2点を先制。しかし、タックルを決められ2-2。第2ピリオド、高谷がタックルで先制したが、タックルを受けてしまって4-0となり、残り約2分。相手に消極性の注意が与えられ、高谷が勢いづいて攻めたが、カウンターで反撃され痛恨のテークダウン。ラスト8秒で2点を失い、4-6とされた。

3回戦 ○[Tフォール、4:01(9-4)]Akzhurek Tanatarov(カザフスタン)
 《試合経過》第1ピリオド、バックを取られて2点を先制された高谷だが、中盤、しつこく攻めてテークダウンを決め2-2。しかし終了間際にタックルを受けて2-4。第2ピリオド、高谷はタックルを仕掛けたが、がぶり返しを受ける。体を預けて判定は高谷の3点。カザフスタンのチャレンジ(ビデオチェック要求)は却下されて1点を追加。さらに3点のタックルを決め、3点技2回でテクニカルフォール勝ち。

2回戦 ○[Tフォール、5:44(10-2)]Giya Chykhladze(ウクライナ)
 《試合経過》相手の左脚へタックルにいった高谷。もつれながらも粘り強く攻め、1分頃に2点を先制。第2ピリオド、タックルを返されて2-2とされたが、3分45秒にテークダウンを決めて2点。ニアフォールへ持ち込んで2点。さらに2度のテークダウンを決め、8点差をつけた。

1回戦  BYE

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 ◎女子

 【48kg級】登坂絵莉(至学館大)   優勝=29選手出場

決 勝 ○[Tフォール、1:44(7-0)]Mayelis Caripa Castillo(ベネズエラ)
 《試合経過》第1ピリオド開始8秒で登坂がタックルで2点を先制。仕切りなおして29秒にもアタックしてバックポイントを奪うとアンクルホールドで追加点を奪って5-0とする。直後に相手も反撃のタックルをしかけるが落ち着いて切る。1分44秒に相手をつぶしてバックポイントを奪って7-0とテクニカルフォールを収めた。
 
準決勝 ○[フォール、4:50(7-3)]Melanie Lesaffre(フランス)

 《試合経過》第1ピリオドの中盤、登坂が相手のタックルをかわして2点を先制したが、タックルを受け、さらに場外へ出されて2-3。第2ピリオド、タックルでテークダウンを決め、腕を取ってフォールの体勢へ。こらえられたが、最後はしっかりとフォールを決めた。

3回戦 ○[11-7]Tatyana Amanzhol(カザフスタン)
 《試合経過》タックルで第1ピリオドの40秒で2点を先制された登坂は、すぐにタックルで返して2-2。しかし、がぶり返しを受けて2-4。第2ピリオド、登坂がタックルで4-4とし、さらにタックルで2点。うまく返されて2点を取られたが、最後にバックを取って7-6。このあと、2点を2度取り、最後に場外へ出されたが11-7として試合終了。

2回戦 ○[Tフォール、2:48(8-0)]Alyssa Lampe(米国)
 《試合経過》第1ピリオド開始早々、登坂は相手のタックルを見事に返して3点を先制。30秒にもタックルで5-0と引き離し、場外へ出して6-0とし、2分40秒にテークダウンで2点を取ってテクニカルフォール勝ち。

1回戦 ○[フォール、4:38(6-0)]Madalina Linguraru(ルーマニア)
 《試合経過》第1ピリオドの30秒、登坂はがぶってアンクルピックを決めて2-0。終了間際に右足へのタックルで4-0。第2ピリオドの中盤、がぶりから返してフォールを決めた。

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 【51kg級】宮原優(東洋大)   9位=23選手出場

2回戦 ●[3-8]Jessica MacDonald(カナダ)
 《試合経過》第1ピリオド、宮原は左脚を取られてバックを奪われ、ローリングを受けて約1分で0-4。テークダウンを取って2-4。第2ピリオド、宮原はタックルにいくが、レッグホールドで返されて2失点。バックを取り返して3-6。5分20秒、足首へのタックルを受けて2点を失い、3-8で敗れた。

1回戦 ○[Tフォール、2:59(9-0)]Aguis Rivas(ベネズエラ)
 《試合経過》第1ピリオド開始13秒、宮原は相手を崩してバックを取り2点を先制。2分すぎからもタックル、崩してバックと攻め、最後はアンクルピックで3点を取って9-0。


 







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