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2014.08.21

【全国高校生グレコローマン選手権・特集】勝手が違うスタイルでも勝ち、秋に五冠王者へ挑戦…120kg級・山本泰輝(静岡・飛龍)

 全国高校生グレコローマン選手権の最終日は、120kg級で山本泰輝(静岡・飛龍)が優勝。前日の66kg級の藤波勇飛(三重・いなべ総合学園)と同じく、不慣れなスタイルも制してタイトルの独占を続けた。藤波がJOC杯ジュニア(66kg級)で2位に終わっているのに対し、山本は同120kg級で優勝している。10月の長崎国体では唯一、高校五冠王者を目指すことになった。

 山本は「うれしいです」と喜びを表したあと、「タックルから攻めるのが自分のスタイル。それができないのはきつかった。自分と体重が同じか下の相手なら、がぶって攻めることができたが、重い選手相手にはこの攻めが通じず、先に警告を取られることもありました」と、フリースタイルとは勝手が違う闘いだったことを説明した。

 記録を見ると、3回戦、4回戦、準決勝とポイントを失っており、決勝も先に警告を取られてパーテールポジションの防御をしいられた。決勝の最後こそ、そんなうっぷんを晴らすかのようなローリングの猛攻だったが、いつもの豪快な勝ち方の連続ではなかったことは確かだ。この大会にそなえて投げ技や胴タックルの練習もやってきたが、「試合で、しかも相手が大きかったりすると厳しかった」と、練習のようにはいかなかった。

 世界での闘いになれば、タックルを封じられてしまうこともある。「がぶりができた試合もあった」と話し、こうした経験がフリースタイルで世界へ飛び立つために役立つことは間違いないだろう。

 2020年東京オリンピックのターゲット選手として、今年は全日本合宿にも参加させてもらった。「今まで知らない技を教えてもらったりし、ためになりました。がぶりもその時に教えてもらいました。今の自分に大きなプラスになっています」と振り返る。

 9月はアジア大会(韓国・仁川)に練習相手として同行することが決まっており、シニアの世界トップ選手を目の当たりにする予定だ。「今年、ジュニアのアジア選手権には行きましたが(3位)、それとはレベルが違うと思います。楽しみです」と話し、10月の長崎国体へ向けてモチベーションは高揚していきそうだ。

 その国体では、史上6人目のJOC杯ジュニアを含む「高校五冠王者」へ挑む。「勝って当然?」問いに、「そんなことはありません。インターハイ決勝で危ない試合をしました。気を抜かないで、今まで以上に練習していきたい」と気を引き締めた。


 







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