日本レスリング協会公式サイト
JAPAN WRESTLING FEDERATION
日本レスリング協会公式サイト
2016.11.14

【全日本大学選手権・特集】つまずきを乗り越えて2年連続学生二冠王…86kg級・松坂誠應(日体大)

(文・撮影=樋口郁夫)

 先月の岩手国体決勝でスーパールーキーの山崎弥十朗(早大)に不覚を喫した86kg級の松坂誠應(日体大)が山崎にリベンジし、全日本大学選手権で2連覇を達成した。8月の全日本学生選手権も2連覇しているので、2年連続の学生二冠王となった。

 「ホッとしています」と松坂。国体では、3歳下、しかも本来の階級が下の選手に敗れる屈辱を経験しただけに、“指定席”に戻った安堵感がにじみ出ていた。国体では、けがや教育実習のため練習不足という一面があったそうだが、「実力で負けました」と振り返り、「ずっと引きずっていた」と言う。
 
 連敗はしたくない一戦は準決勝で実現した。「先にポイントをやらない」と心に決めて挑んだ試合は、お互いに慎重な動きとなり、なかなかポイントが取れない。結果として2-1。「攻撃させない代わりに攻撃できなかった。勝ち切ることができなかった」という不満は残ったが、何はともあれリベンジに成功。

 決勝は国体74kg級3位、新鋭の松雪泰成(専大)に10-0のテクニカルフォールで勝って実力の違いを見せつけた。2年連続学生二冠王に輝いたことは、今後につながる結果だ。

 全日本でのフリースタイル86kg級は、昨年の全日本王者の松本真也(警視庁)が引退し、松本と競り合っていた松本篤史(ALSOK)がグレコローマンに転向、赤熊猶弥(自衛隊)が階級を上げ、この12月から顔ぶれが大幅に変わって再スタートとなる状況。

 松坂はライバルに白井勝太(日大)の名前を挙げたが、故障でこの大会も欠場するなど、全日本選手権までに調子を戻せるかどうか分からない。オリンピック予選を経験した松坂が優勝候補の筆頭と考えられる状況だ。

 「大学選手権で勝つことも大事だけど、今年のメーンは全日本選手権。(去年は2位なので)今年は確実に取りたい。勝てば冬の遠征に参加でき、強くなるチャンスをもらえるので、そうした機会を逃さないようにしたい」と言う。来春の卒業後は自衛隊へ進んでレスリングを続けたい気持ちを持ち、手続きをしている最中だ。

 まだ結果は分からないが、レスリングに専念できる環境に身を投じられることが「楽しみです」と言う。つまずきを乗り越え、松坂が来年の世界選手権出場を目指す。


 







JWF WRESTLERS DATABASE 日本レスリング協会 選手&大会データベース

年別ニュース一覧

サイト内検索


【報道】取材申請について
-------------

● 間違いはご指摘ください
本ホームページ上に掲載されている記録や人名に誤りがある場合は、遠慮なくご指摘ください。調査のうえ善処いたします。 記録は、一度間違うと、後世まで間違ったまま伝わります。正確な記録を残すためにも、ご協力ください。


アスリートの盗撮、写真・動画の悪用、悪質なSNSの投稿は卑劣な行為です。
BIG、totoのご購入はこちら

SPORTS PHARMACIST

JADA HOMEPAGE

フェアプレイで日本を元気に