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2017.03.21

多くの全日本コーチが未経験のルール…32年ぶりに復活する早朝計量


 世界レスリング連盟(UWW)が「1回戦から決勝までを2日間で行う」「早朝の連日計量」「各スタイル10階級」などのルール改正を決め、来年1月から実施することになった。日本の各メディアも取り上げたが、共同通信、時事通信をはじめ、1回戦から決勝までを2日間で実施するルール改正に焦点を当てたものが多かった。

 しかし、国内では国民体育大会、全日本学生選手権、インターハイ、JOC杯など2日かけてやる大会はいくつかあり、この試合方式を経験していない選手は皆無と言える。国際舞台でも、2004年アテネ・オリンピックまでは2日間で実施していたので、強化スタッフの多くは国際大会での「2日間試合」も経験している。レスリング界としては、さほどのニュースではない。

 大きな転換は「早朝の連日計量」。これは1986年まで実施されていた方式で、実に32年ぶりの復活ルールだ(注=当時は連日リミット計量で3日間だったが、今回は2日目2kgオーバー計量の2日間)。

 現在の全日本チームの強化スタッフで、連日の早朝計量を経験しているのは、栄和人・強化本部長、赤石光生・同補佐、西口茂樹・強化副本部長、女子の笹山秀雄・強化委員長、木名瀬重夫、金浜良、成富利弘の各強化委員(吉村祥子委員も経験しているが、当時、女子で試合が2日間にわたることはなかった)。男子両スタイルの強化委員には一人もいない。

 1987年から前日計量となったが、連日の計量は続いていた。その日の試合終了から1時間半以内に計量があるなど、最終日以外は減量状態で闘わなければならなかった。

各階級の試合日数と計量方法
1階級の試合日数 計量方法
     ~1976年 5日間 早朝計量(連日)
1977年~1986年 3日間
1987年~1992年 3日間 前日計量(連日)
1993年~2004年 2日間 前日の1回計量
2005年~2017年 1日間 前日の1回計量

 1回計量になったのは1993年から。来年からの「体重を気にしながら試合をしなければならないルール」は25年ぶり。連日計量の経験コーチは、前記に男子フリースタイルの井上謙二強化委員長と男子グレコローマンの豊田雅俊強化委員が加わるだけ。男子の多くのコーチにとって経験のないルールとなる。

 世界のどのレスラーも同じ条件だが、初日の計量後、どのくらいまで体重を戻していいのか、2日目の体力はどうなっているかなど、しばらくは試行錯誤の期間が続くといえよう。

 なお、試合開始の2時間前に実施する早朝計量の場合、どこで計量するかの問題も出てくる。体育館が午前7時などにオープンしてくれれば問題はないが、そうでなければ別の場所を確保するか、試合開始を体育館の開場から2時間後にせねばならないなど、運営上の問題が出てくる。

 以前の早朝計量の時は、東京・駒沢体育館での大会では近くにある日体大が体育館を提供してくれたり、遠隔の大学が宿舎として活用していた青少年総合センターで行うなどし、必ずしも試合会場で行ってはいなかった。

 日本協会の総務委員会では、「体育館と交渉し、早朝から開場してもらうなど、試合会場と同じ場所で計量できるように努力するが、今後の課題」としている。


 







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