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2017.06.08

【関東高校大会・特集】2022年国体に向けて強化をはかる栃木県は合計2つの銅メダルを獲得


(文・撮影=増渕由気子)

 日体大柏(千葉)、花咲徳栄(埼玉)、埼玉栄(埼玉)、霞ヶ浦(茨城)―。ここ10年、関東ブロックからインターハイの学校対抗戦を制した強豪チームは4校もあり、「高校界でレベルが一番高い」と言われるのもうなずける。群馬の館林や、山梨の韮崎工、東京の自由ヶ丘学園も全国の常連高として有名だ。

 一方で、栃木県はというと…。振り返れば、オリンピック金メダリストや世界チャンピオンも輩出しているが、近年の成績は振るわず、昨年の岩手国体は33位と低迷した。

 今年の関東高校大会でも、男女ともに決勝進出はかなわなかった。男子フリースタイル66kg級の磯次郎と、男子グレコローマン74kg級の田代英才(ともに栃木・足利工大附)の2選手が3位に入賞し、地元の意地を見せたのが精いっぱいだった。

 磯と田代はともに柔道出身で、高校からレスリングを始めている。磯は「タックルは苦手ですが、全身使う方が得意なのでフリースタイルを選択しています」と、相手のタックルをつぶしてバックに回るスタイルで3位決定戦を制した。しかし、「(2月の)関東高校選抜大会も3位だった。今回は地元開催ですし、優勝を目標にしていたのに、また3位となってしまった…」と、順位が上がらなかったことを悔しそうに振り返った。

 田代は、柔道と相撲の経験を生かしてグレコローマンに出場した。優勝した奥井真吉(千葉・日体大柏)に負けて敗者復活に回ったが、「勝てる試合だった」と取りこぼしを悔やんだ。

■37年前の栃木国体は全員が決勝進出! その栄光も、「今は昔」-!

 栃木県は2022年に国体を控えている。足利工大附は県の拠点校として強化していくことが決まり、石川利明監督が県全体の強化委員長に就いた。石川監督は「栃木県はフリースタイル出身の指導者が多く、フリースタイル中心の強化をしてきました。国体は両スタイルありますので、今後はグレコローマンを強化していこうという方針になりました」。

 2012年ロンドン・オリンピック後には、同グレコローマン代表の斎川哲克コーチが足利工高に赴任し、世界で闘った経験を生徒たちに伝えている。今回は地元開催の関東大会ということもあり、試合前には斎川コーチが足利工大附に赴き、仕上げの指導を手伝ったそうだ。

 3位入賞を果たした田代は「斎川先生が基本からしっかり教えてくれた。オリンピック選手が近くにいる環境は恵まれている」と話す。数年後に国体を控えているが、現状は少年、成年ともに苦戦が続く栃木県。磯と田代は大学進学を希望しており、5年後の国体に出て活躍することを目標に掲げている。

 今から37年前の栃木国体では、全選手が決勝に進出し大いに盛り上がった。当時成年男子フリースタイル48kg級で優勝したのは、強化委員長を務める石川監督だ。教え子の田代は「自分は強い栃木を復活させたいと思っている。今回優勝して“復活”としたかったけど、できなかった。だから、次の大会で頑張ります」。強かった栃木を取り戻したい石川監督の気持ちは、生徒たちにしっかりと届いている。

 栃木県はキッズクラブも盛んで、国体を見据えてスカウトも活発になっているという。5年後の2022年に向け、復活の序章となるか―。


 







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