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2017.06.26

【全日本選抜選手権・特集】結婚後の大会で貫録の優勝!…男子フリースタイル74kg級・高谷惣亮(ALSOK)


(文=増渕由気子、撮影=矢吹建夫)

 新妻に捧げる初優勝だ! 全日本選抜選手権の男子フリースタイル74kg級は、オリンピック2大会連続出場の高谷惣亮(ALSOK)が決勝で若手のホープ、山崎弥十朗(早大)を下し、2年ぶり4度目の優勝を決めた。

 恒例の優勝パフォーマンスは、お笑い芸人、ブルゾンちえみを彷彿(ほうふつ)とさせるウォーキングを披露。「1月に結婚して、初めての大会。結婚したから弱くなったとか言われたくなかったので、絶対に勝つと、並々ならぬ気持ちで臨みました」と、いつも以上に気合が入っていたことを明かした。

 結婚のお相手は3つ下の大学の後輩で、3月から同居。「ありがたいことは、家に帰るとご飯ができていること。これまでは帰ってから自分で作っていましたから」とのろける一面も見せた。

 将来が楽しみな若手が顔をそろえるこの階級だが、断トツに強いのはやはり高谷だ。準決勝では昨年覇者の奥井眞生(国士舘大)と対戦するも寄せつけず、第1ピリオドで勝負を決めた。決勝では開始早々にタックルを決められて失点したが、じわじわ相手を追い詰め、最後は8-2と完勝した。

■コーチとしての役割が自分の競技力向上につながっている

 今回はテーマを持って臨んだ。「僕も28歳になるので、タックル以外の崩しなども磨いていきたい」と攻撃パターンの拡大を図った。近年は首などを痛めてトレーニングに支障をきたすこともしばしばあり、その対策のためだ。

 圧巻だったのはマット上だけではなかった。現在は自分の活動に加えて、母校・拓大のコーチも務め、今回のような大会では“教え子”とともに臨む。そのため、試合を終えた学生たちが、“高谷コーチ”にアドバイスを求めにやってくる。

 高谷が決勝の準備をしているところに、男子フリースタイル97kg級決勝で負けた園田平(4年)がやってきた。トップアスリートにとって試合前は自分自身と向き合う大切な時間だ。それにもかかわらず、高谷は園田にかなりの時間を割いて敗因を分析してアドバイスを行った。

 選手兼コーチとして100パーセントをやり抜く姿勢。「僕は東京オリンピックにみんなで行こうと思っている。拓大のコーチですから、そういう覚悟でやっています。僕のところにアドバイスを求めに来る選手は、勝ちたいから」と、自分を頼る後輩には全力で対応するように心掛けている。

 それで自分の試合に影響がないのか心配になるが「そのようなことは全くない。むしろプラスのことが多い」ときっぱり。「園田には、『点数を取られたからといって、あわてて取りに行くな』と言いました。決勝で僕も開始早々、失点したときに、園田に言ったアドバイスを思い出し、じわじわ取り返すことができた」。人に教えることで自分自身への戒めにもなり、高谷の競技力向上に一役買っているようだ。

 今回の優勝で8月の世界選手権(フランス・パリ)のキップも手中に収めた。2014年に世界選手権2位になってから、早くも3年が経つ。「披露宴を秋ごろ考えている。その時に2つ目のメダルを掲げて登場したい」。新婚パワーでメダルを獲って自ら結婚式に花を添える―。


 







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