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2017.08.25

川井梨紗子、土性沙羅がオリンピックに続く優勝、須崎優衣は18歳で世界一…2017年世界選手権・第4日


今大会の女子のメダリスト=撮影・保高幸子

 【パリ(フランス)】2017年世界選手権第4日は8月24日、フランス・パリで女子4階級が行われ、48kg級の須崎優衣(JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高)、60kg級の川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)、69kg級の土性沙羅(東新住建)の3選手が優勝したが、53kg級の向田真優(至学館大)は決勝で逆転負けし。銀メダルに終わった。

 須崎は18歳にして初出場初優勝を果たした。高校生での世界一は2002年の伊調馨(63kg級)以来。川井は階級は違うがリオデジャネイロ・オリンピックに続く2年連続の優勝。土性は同じ69kg級でオリンピックに続く2年連続世界一へ。

 須崎はパンアメリカン選手権優勝のビクトリア・アンソニー(米国)を含めて準決勝までの4試合を勝ち抜き、決勝は欧州選手権3位のアリナ・エミリア・ブク(ルーマニア)に開始早々4点を奪われたが、冷静に試合を進め、最後は14-4のテクニカルフォール勝ち。

 川井は初戦で欧州&U-23欧州女王のリュボフ・オブチャロワ(ロシア)と対戦し、相手の負傷による途中棄権で勝利、そのあと3連勝し、決勝はパンアメリカン選手権優勝のアリソン・マケンジー・ラガン(米国)をテクニカルフォールで下した。

18歳で世界一に輝いた須崎優衣(写真は決勝)=チーム・スタッフ撮影

 土性は初戦の2回戦で欧州選手権3位のコウムバ・ラーロク(フランス)戦を2-2のラストポイントで辛勝したが、3回戦で欧州選手権優勝のアナスタシア・ブラチコワ(ロシア)に8-0で快勝。準決勝を勝った後、決勝で2014年世界選手権決勝で敗れたアライン・フォッケン(ドイツ)に3-0で勝利。リベンジを果たして世界一に就いた。

 53kg級の向田は1回戦から4連勝して決勝へ進み、決勝で欧州選手権優勝のバネサ・カラジンスカヤ(ベラルーシ)と対戦。序盤に6-0とリードしたものの、終了前に6-4と追い上げられ、ラスト7秒に痛恨の4点タックルを受けてしまった。

 この日で女子の日程を終了。日本は前日の奥野春菜(55kg級=至学館大)を合わせて4階級で優勝し、銀1、銅1の成績。国別対抗得点は60点をマークし、ベラルーシの38点に大差をつけて4大会連続優勝。3位は米国で、以下、モンゴル、トルコ、カナダ、中国、ルーマニアの順。

 各選手の成績は下記の通り。

チームのトリを締めた川井=チーム・スタッフ撮影

この日の戦陣を切って金メダルを獲得した土性=同


女子

 【48kg級】須崎優衣(JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高)   優勝=27選手出場

決   勝  ○[Tフォール、3:42=14-4]Vuc, Alina Emilia(ルーマニア)
 《試合経過》開始数秒でタックルに行くなど果敢な攻めを見せる須崎。だが1分すぎに相手に投げられ、その後須崎が抑える流れになり、2-4とリードされる。しばらく様子を見た須崎だが2分半すぎにバックポイントを奪うと、ローリングを3度決めて形成逆転。最後はタックルからローリングを決めてアカデミー在籍中に世界女王となった。

準決勝   ○[5-2]Kim, Son-Hyang(北朝鮮)
 《試合経過》開始1分、タイミングよく両足タックルで懐に潜り込んで相手を場外に追いやって1点。アクティビティポイントでさらに1点を追加。第2ピリオドの序盤にタックルを決められて2失点。2-2とされるが、その後にかつぎあげるタックルを決めて逆転に成功した。試合終了間際に攻められてバックに付かれたが、時間外の判定。北朝鮮はチャレンジしたが判定は覆らず、須崎に1点が入った。

準々決勝 ○[Tフォール、3:27=11-0]Anthony, Victoria(米国)
 《試合経過》アクティブポイントで先制した須崎は、2分ごろにバックポイントで2点を先制。3分9秒、両足タックルでテークダウンを奪うと、アンクルホールドを3度決めて3分27秒、テクニカルフォールで試合終了。

2回戦 ○[Tフォール、4:27=13-2]Sabatie, Julie(フランス)
 《試合経過》開始1分ごろ、タックルからローリングの連続技で4点。さらにタックルを2度決めて8-0と大量リードを奪う。2分35秒にがぶり返しを決めるが相手が乗ったとされて2失点。だが、直後に鮮やかなくぐりタックルを決めて13-2で勝利した。

1回戦 ○[Tフォール、1:18=10-0]Mallqui Peche, Thalia Jihann(ペルー)
 《試合経過》開始数秒で右の片足タックルに入ってテークダウンで2点。35秒にもタックルで2点、そのままローリングを2本決めて4点を追加。1分18秒、くぐりタックルを決めてテクニカルフォール勝ちを決めた。

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 【53kg級】向田真優(至学館大)   2位25選手出場

決   勝  ●[6-8]Kaladzinskaya, Vanesa(ベラルーシ)
 《試合経過》第1ピリオド、今年の欧州王者を持ち上げた向田は幸先よくテイクダウン。そのままアンクルホールドで2回回して早々に計6点を奪う。しかし終了間際に場外に押し出され、6-1に。第2ピリオドになると、ベラルーシの選手はプレッシャーを強め、至近距離からのタックルで再び向田を場外へ。この時向田はコーションを受けており、一気に3点をとられてしまう。そして残り時間5秒を切った直後、さらにプレスを強めてきた相手に向田は浴びせ倒しを受け4点を与えてしまう。これで6-8。向田は土壇場で逆転負けを喫した。

準決勝   ○[5-1]Zasina, Roksana(ポーランド)
 《試合経過》1点をリードした向田だったが、第2ピリオドになるとアクティビティタイムで1-1と同点にされてしまう。しかし、その直後素早くバックを奪い、2点を奪取。終了間際には相手のタックルをくぐるようにしてバックをとり2点を加え、5-1で快勝した。

準々決勝 ○[5-0]Orshush, Stalvira(ロシア)
 《試合経過》序盤は向田がタックルに行くと、それをロシアの選手は切る。負けじと向田はがぶる展開に。試合が動いたのは2分20秒過ぎ、向田はタックルからバックをとり、さらにローリングを決めるなど一気に5点を奪う。第2ピリオドになると、向田は相手の反撃を凌いで5-0で準決勝に進出した。

2回戦 ○[Tフォール、12-2]Husyak, Irina(ウクライナ)
 《試合経過》ウクライナの選手をがぶってあおる向田。正面に引き倒して、しつこく回ってバックを奪う。さらにローリングで2点を加えるなど、どんどん点数を加えていく。6-0で迎えた第2ピリオド、対戦相手は初めて向田の背後について2点を奪い返すが、必死の反撃もここまで。その後も着実にバックをとり続けた向田が5分26秒、12-2でテクニカルフォール勝ちを収めた。

1回戦 ○[6-2]Pak, Yong-Mi(北朝鮮)
 《試合経過》向田は低い片足タックルを仕掛け、横から崩しにかかりバックを奪う。2-0で迎えた第2ピリオド、向田は北朝鮮の選手を巻いて2点を加える。その後相手が放ったタックルを切ったが、バックをとられて4-2に。しかし最後は片足タックルを決めて2点をダメ押し。猛追する北朝鮮を振り切った。

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 【60kg級】川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)   優勝=23選手出場

決   勝  ○[Tフォール、5:26=13-0]Ragan, Allison Mackenzie(米国)
 《試合経過》相手をふって片足タックルで2点。2分すぎにタックルで2点を追加。第2ピリオドに入っても川井は攻撃の手を緩めず、両足タックルなどで攻め続け、5分26秒には豪快な4点タックルを決めて世界選手権優勝を決めた。

準決勝  ○[6-0]Mattsson, Johanna(スウェーデン)
 《試合経過》アクティブティポイントで1点を先制するが、こう着が続き1-0が続く。3分19秒に突破口となる両足タックルを決め、さらにアクティビティポイントや組手を使って相手のバックを奪い、快勝した。

準々決勝 ○[Tフォール、3:12=10-0]Morais, Linda(カナダ)
 《試合経過》開始早々、バックポイントからローリングにつなげて4点を奪う。さらに相手を落としてバックにまわって2点。3分12秒には4点タックルを決めて10-0とした。

2回戦 ○[6-2]Baatarjav, Shoovdor(モンゴル)
 《試合経過》投げ技から場外に出されて1失点。リードされて第2ピリオドへ。3分20秒に両足タックルで2-1と逆転。もう一度、両足タックルに行くが、カウンターで場外に出されて2-2。5分ごろ、スタンドでバックを奪ってテークダウン。終盤、相手の持ち上げタックルをつぶして2点。6-2と点差はついたが内容は苦戦した。

1回戦 ○[フォール、1:07=2-2]Ovcharova, Lyubov(ロシア)
 《試合経過》開始30秒、相手の片足タックルが決まって2点を先制されてしまう。だが、川井は持ち上げタックルを決めてテークダウンで2得点。その時、相手が肩を怪我をしてしまい、試合を棄権した。

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 【69kg級】土性沙羅(東新住建)    優勝=20選手出場

決   勝  ○[3-0]Focken, Aline(ドイツ)
 《試合経過》低い構えでケンカ四つで相対する両者。土性は時折行くぞ行くぞとフェイントをかけながらプレッシャーをかけていく。第1ピリオドではアクティビィティピリオドで得た1点だけだったが、試合の流れは土性がつかんでいた。第2ピリオドになると、土性の勢いはさらに加速する。がぶって落として背後に回り込み、2点を奪う。もうあとがないフォッケンは必死にタックルを仕掛けるが、土性はサッと避けて触らせない。結局3-0で世界選手権初優勝を遂げた。

準決勝   ○[6-0]Kuenz, Martina(オーストリア)
 《試合経過》相手のタックルを受け止めてからサイドに回った土性はそのままバックに回って2点を先制する。その後オーストリアの選手がタックルに来ても、相手の突進力をいなすようにして再びバックを奪う。第2ピリオドなっても、試合の流れは変わらない。土性はテイクダウンで2点を加点して6-0。堂々たる勝ちっぷりで決勝進出を決めた。

準々決勝 ○[8-0]Bratchikova, Anastasia(ロシア)
 《試合経過》ガッチリと組み合う展開の中、2分過ぎ、土性は両足タックルで2点を先制する。続く第2 ピリオド、背中を向けたロシアの選手を場外へと押し出してさらに2点。とどめは相手を場外に大きく吹っ飛ばす4点タックルで8-0。磐石の強さを見せた土性が準決勝に進出した。

2回戦 ○[3-3]Larroque, Koumba(フランス)
 《試合経過》いきなり場外へ押し出され1点ビハインドの土性は片足タックルからバックをとり、すぐ2点を返す。第2ピリオド、正面からの組み合いが続く中、土性が片足タックルにきた勢いを利用して、フランスの選手は土性の背後に回って場外へ押し出す。これで2-3と逆転された土性だったが、即座に場外へ相手を押し出して3-3のイーブンに。その後は守りに徹したレスリングでラストポイントを守り抜き3回戦に進出した。

1回戦  BYE


 







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