【2017年世界選手権・レビュー（17）】男子フリースタイル125kg級／決勝・表彰式・メダリスト略歴

【男子フリースタイル125k級・決勝】
Petriashvili, Geno（ジョージア）○［10-8］●Akguel, Taha（トルコ）

リオデジャネイロ王者を破って世界一に輝いたゲノ・ペトリアシビリ（ジョージア）＝撮影・保高幸子

左から2位＝タハ・アクグエル（トルコ）、優勝＝ゲノ・ペトリアシビリ（ジョージア）、3位＝ニック・グウィアズドウスキー（米国）、レバン・ベリアニーゼ（アルメニア）＝撮影・保高幸子

【男子フリースタイル125k級・優勝】Petriashvili, Geno（ゲノ・ペトリアシビリ＝ジョージア）

　1994年4月1日生まれ、23歳。8歳からレスリングを始める。2010年ユース・オリンピック100kg級4位、2011年欧州カデット選手権100k級優勝、2011年世界ジュニア選手権120kg級2位と早くから頭角を現す。

　シニアでも2013年に120kg級で欧州選手権3位、世界選手権3位と実力を発揮し、2015年にも世界選手権125kg級で3位。2016年はU-23とシニアの欧州選手権を制し、リオデジャネイロ・オリンピック3位へ。

　2017年はU-23欧州選手権で優勝。シニアの欧州選手権は3位に終わったが、トビリシ国際大会（ジョージア）で優勝し、初の世界一へつなげた。

　《1回戦～決勝の成績》
決　 勝　○［10-8］Akguel, Taha（トルコ）
準決勝　○［Ｔフォール、3:38=12-2］Berianidze, Levan（アルメニア）
3回戦　 ○［Ｔフォール、2:24=10-0］Jarvis, Korey（カナダ）
2回戦　 ○［Ｔフォール、4:02=13-2］Khizriev, Anzor（ロシア）
1回戦　　 ＢＹＥ

【男子フリースタイル125k級・2位】Akguel, Taha（タハ・アクグエル＝トルコ）

　1990年11月22日生まれ、26歳。13歳からレスリングを始める。2010年世界ジュニア選手権120kg級2位を経て、2011年ゴールデンGP決勝大会で優勝。2012年ロンドン・オリンピックにも出場し8位に入賞。2013年世界選手権3位を経て、2014年の世界選手権125kg級で初の世界一へ。2015年世界選手権でも勝つ。

　2016年は欧州選手権で10位と不調だったが持ち直し、リオデジャネイロ・オリンピックで優勝した。2017年は欧州選手権優勝と好調だったが、世界選手権では優勝を逃した。

【男子フリースタイル125k級・3位】Gwiazdowski, Nick（ニック・グウィアズドウスキー＝米国）

　1992年12月30日生まれ、24歳。6歳からレスリングを始める。2015年から国際舞台に出場し、スペインＧＰとビル・ファーレル国際大会（米国）の125kg級で優勝。リオデジャネイロ・オリンピックは国内予選を勝ち抜けなかった。

　2017年はワールドカップのメンバーとなり、7月のスペインＧＰ優勝で弾みをつけ、世界選手権初出場でメダルを手にした。

【男子フリースタイル125k級・3位】Berianidze, Levan（レバン・ベリアニーゼ＝アルメニア）

　1990年10月10日生まれ、26歳。元ジョージア国籍。9歳からレスリングを始める。2008年世界ジュニア選手権120kg級3位などを経て、2010年にはシニアの世界選手権で3位となるが、2012年ロンドン・オリンピックは国内予選を勝ち抜けなかった。

　国籍をアルメニアに変えて2015年から再度国際舞台へ。2015年の欧州大会と世界選手権の125kg級でともに5位。2016年リオデジャネイロ・オリンピックも5位だった。2017年は欧州選手権で3位入賞。