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2017.11.08

山梨学院大の3連覇なるか、“野党共闘”で牙城を崩せるか…11.11~12全日本大学選手権・展望


 全日本大学選手権は11月11日(土)~12日(日)に福井・おおい町総合運動公園体育館で予定され、山梨学院大が3年連続優勝を目指す。大学対抗得点と各階級の見どころをさぐった。《大会要項》

※エントリーに基づく予想であり、直前の負傷による欠場や戦力ダウンは勘案しておりません

 《大会日程》
11月11日(土) 57・61・86・97・125kg級
   12日(日) 65・70・74kg級

団体戦(大学対抗得点)展望

 2015年は2位に1.5点差という薄氷を踏む思いの優勝だった山梨学院大。昨年は3階級を制し、2位に15点差をつけて2年連続5度目の優勝を達成した。今年は若手の台頭で6階級制覇、2位に昨年以上の差をつけての優勝もありうる状況だ。

昨年、大差で団体優勝を飾った山梨学院大

 上位入賞が見込まれるのは、57kg級・小栁和也、61kg級・乙黒拓斗、65kg級・乙黒圭祐、70kg級・木下貴輪、74kg級・藤波勇飛、97kg級・バグダウレット・アルメンタイの6階級。優勝を逃しても2位か3位には入れる実力者ぞろい。この6階級で、大学対抗得点は最高72点(12点×6)、悪くても50点台の中盤(12点×3+6点×3=54点)は見込まれよう。

 この大会は、0点(9位以下)があると著しく後退してしまうのが特徴だ。2014年の山梨学院大は、東日本学生リーグ戦を圧勝続きで優勝した戦力を持ちながら、2階級で0点があり、連鎖反応を起こしたかのように強豪選手が敗れ、1位(日大)に11.5点もの差をつけられて2位に終わっている。

 今大会も、組み合わせ次第では2階級で0点がありうる。この2階級で何点をマークできるか。勝負の階級となる。他大学からすれば、この2階級で山梨学院大選手を“つぶす”ことが、自チーム優勝に必要要素となろう。

 日体大は、57kg級は学生王者の長谷川敏裕が学生二冠王を目指し、61kg級はリオデジャネイロ・オリンピック57kg級銀メダリストの樋口黎が負傷から復帰して参加できるかが優勝へのかぎだ。125kg級に出場する世界選手権グレコローマン代表の奈良勇太も、最低でも2位に食い込みたいところ。

グレコローマンで大学日本一の地位を確保した日体大。フリースタイルでも飛躍できるか=全日本大学グレコローマン選手権

 全日本学生選手権で3位だった65kg級の瀬野春貴、70kg級の井筒諒、74kg級の阿部侑太、グレコローマンの強豪である86kg級の塩川貫太らが3位以上に食い込むことで、得点は50点台後半へ(12点×2+9点×1+6点×4=57点)。優勝が見えてくる。

 拓大は125kg級で世界選手権代表の山本泰輝が勝つのは当然の予想として、86kg級で全日本学生選手権3位の浅井翼、97kg級で同125kg級優勝の園田平が優勝することで得点を稼ぎたい。

 61kg級で全日本学生選手権3位の谷山拓磨、65kg級で全日本学生選手権3位の清水洸希、74kg級で全日本学生選手権2位の吉田隆起とコンスタントに上位を目指せる選手がそろっているのが強みだ。50点台中盤(12点×3+6点×3=54点)は可能で、残り2階級の奮戦で60点超える場合も。

 日大は86kg級に白井勝太、97kg級に石黒峻士の学生王者を抱えており、この2階級はしっかり取りたい。125kg級に全日本学生選手権3位の山本泰丈、61kg級に国体2位の前田頼夢がいる。どこまで得点を上げられるか。

 早大、専大、国士舘大、青山学院大にも優勝を狙える選手がいる。政界ではうまくいかなかった“野党共闘”で一大学独走を阻止し、その中から抜け出して山梨学院大の連覇を阻止できる大学が出てくるか。

(得点は、優勝=12点、2位=9点、3位=6点、5位=3.5点、7位=2点、8位=1点)

各階級展望

《階級別エントリー選手》=正選手のみ / 《大学別エントリー選手》

 【57kg級】

全日本学生選手権、国体に続く優勝を目指す長谷川敏裕(日体大)

 全日本学生選手権優勝の長谷川敏裕(日体大)と同3位の小栁和也(山梨学院大)の争いか。長谷川は愛媛国体優勝のほか、9月のドミトリー・コーキン国際大会(ロシア)3位、小栁も同月のアジア・インドア&マーシャルアーツ大会(トルクメニスタン)で3位と、ともに国際大会で成績を残し、実力をアップさせている。

 昨年の学生王者でこの大会2位、今季は体調不良で戦列を離れていた藤田雄大(青山学院大)が優勝争いにからめるか。

 全日本学生選手権2位の柏田直紀(専大)、同3位の大城一晟(国士舘大)、西日本学生選手権3連覇の田代拓海(福岡大)らが優勝戦線に浮上できるか。


 【61kg級】

 リオデジャネイロ・オリンピック57kg級銀メダリストの樋口黎(日体大)がエントリーしている。負傷のため全日本学生選手権と国体は出場しなかった。故障を完治させ復帰戦を飾ることができるか。

国体に続く優勝なるか、乙黒拓斗(山梨学院大)

 1年間のブランクを経ながら、復帰戦となった愛媛国体で衝撃的な優勝を飾った乙黒拓斗(山梨学院大)が対抗の一番手。階級が違うとはいえ、オリンピック・メダリストに通じるか。

 全日本学生選手権2連覇の成國大志(青山学院大)が、昨年のこの大会で樋口に、愛媛国体で乙黒に敗れたリベンジを達成し、栄冠を勝ち取れるか。

 全日本学生選手権3位の谷山拓磨(拓大)永田丈治(国士舘大)、国体2位の前田頼夢(日大)、西日本学生選手権2連覇の仁木陽介(中京学院大)、JOC杯60kg級2位の吉村拓海(早大)らが波乱を起こすことができるか。


 【65kg級】

 昨年の学生二冠王で、今年も全日本学生選手権を制した米澤圭(早大)が一歩リードの状態。9月にはドミトリー・コーキン国際大会(ロシア)に出場して国際経験を積んだが、直後の愛媛国体では初戦で社会人選手に不覚。この大会でしっかり立て直したい。

 全日本学生選手権2位の乙黒圭祐(山梨学院大)は国体で優勝して実力をアピール。直接対戦で米澤をしのげるか。

 全日本学生選手権3位の清水洸希(拓大)瀬野春貴(日体大)のほか、昨年3位の木佐貫斎貴(徳山大)、西日本学生選手権優勝の山本隼平(中京学院大)らが西日本勢の意地を見せられるか。


 【70kg級】

山梨学院大の中量級を支える藤波勇飛(左)と木下貴輪

 全日本学生選手権で優勝し、愛媛国体でも2位の木下貴輪(山梨学院大)が、2年ぶりの学生二冠王を目指す。今大会を制すれば、2階級に渡っての3連覇となる。

 早大は全日本学生選手権2位の選手(伊藤駿)を74kg級に起用し、1年生の梅林太朗で勝負をかけた。世界カデット選手権3位の実績がある。飛躍できるか。

 全日本学生選手権3位の井筒諒(日体大)磯川利音(国士舘大)、西日本学生選手権優勝の玉岡拓海(福岡大)らが、優勝争いに加われるか。


 【74kg級】

世界3位を撃破できるか、奥井眞生(国士舘大)

 全日本学生選手権で2年ぶりの優勝を飾った奥井眞生(国士舘大)が、その勢いを持ち込めるか。全日本大学グレコローマン選手権80kg級でも3位に入賞しており、好調を維持しているが、世界選手権70kg級銅メダルの藤波勇飛(山梨学院大)がこの階級にエントリー。簡単に勝たせてもらえない状況となった。

 藤波は愛媛国体の74kg級で優勝。国内のこの階級では十分に通用する実力を示した。3階級にわたって3連覇を目指す。

 全日本学生選手権2位の吉田隆起(拓大)、同3位の阿部侑太(日体大)川畑孔明(東洋大)、同70kg級2位の伊藤駿(早大)、昨年2位の松尾侑亮(専大)らの中のだれかが優勝争い加わるか。


 【86kg級】
 
 全日本学生選手権優勝の白井勝太(日大)と同2位の山崎弥十朗(早大)が再度、覇権を争うか。前回の対戦は白井が5-0と“完封”し、一日の長を見せつけた。

 全日本学生選手権3位の浅井翼(拓大)、全日本選抜選手権3位の松雪泰成(専大)らの奮戦のほか、グレコローマンで学生二冠王の塩川貫太(日体大)、80kg級学生王者の藤井達哉(青山学院大)らがスタイル違いを超えて両者の牙城を崩せるか。


 【97kg級】

スタイルと階級の違いを乗り越えて優勝を重ねている園田平(拓大)

 2連覇を目指す園田平(拓大)は全日本学生選手権125kg級、国体97kg級、全日本大学グレコローマン選手権130kg級でいずれも優勝と乗っている。好調を維持できるか。

 園田には、アジア・インドア&マーシャルアーツ大会3位のバグダウレット・アルメンタイ(山梨学院大=カザフスタン)が挑む。今年4月来日のアルメンタイは全日本学生選手権不出場で、まだ個人戦で実力を発揮する場がなかった。“アジア3位”と実力は十分。園田も安閑とはしていらなない。

 全日本学生優勝の石黒峻士(日大)、全日本学生選手権2位の二ノ宮寛斗(明大)、西日本学生選手権優勝の竹内亮亘(帝塚山大)らが、どこまで上位に食い込むか。


 【125kg級】

 世界選手権代表の山本泰輝(拓大)が大きくリードしている状態。昨年まではオレッグ・ボルチン(山梨学院大)の壁があった。悲願の初優勝なるか。

 同グレコローマン98kg級代表の奈良勇太(日体大)がスタイルの違いを乗り越えて優勝争いに参戦できるか。2015年大会は3位に入っており、それ以上の成績が目標となろう。

 全日本学生選手権2位の宮原将裕(大東大)、同3位の山本泰丈(日大)貝塚賢史(山梨学院大)、西日本学生選手権2年連続優勝の山口直人(徳山大)らが優勝戦線に浮上できるか。







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