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2019.02.22

スウェーデン遠征の若手女子チームが帰国

(取材・撮影=矢吹建夫)

 スウェーデンに遠征していた若手女子チームが2月21日、成田空港着の日本航空で帰国した。クリッパン女子国際大会では、カデットで出場全選手がメダル獲得、シニア・ジュニアでは世界の強豪を相手に金メダル2個を含め6選手がメダルを獲得した。

 初めてこの遠征に参加した西口茂樹監督(日本協会・強化本部長)は「コーチとも話をし、非常に頑張った大会だったと思います」と高評価。重量級の古市雅子(日大)や鏡優翔(JOCエリートアカデミー/東京・帝京高)は、優勝は逃したものの、「自分の課題を意識しながらよくやっていました。本当にオリンピックを狙える選手だと思います。特に古市に関しては、自分がやらなきゃいけない課題というものが見えていて、かなりの評価の点数はつけたいと思います」と話した。

金メダル獲得の今井佑海(左=京都・海洋高)と永本聖奈(愛知・至学館高)

 世界の女子を研究するために同行した同本部長が「自分の勉強にもなった」と振り返るのが、大会の後に行われた19ヶ国参加の合同合宿。「練習を見たことによって、女子選手に対するアドバイスの仕方や、少しでも協力できる点が分かったと思います」と言う。

 その合宿では、シニアに特別参加させてもらったカデット選手の頑張りにも合格点を与えた。尾﨑野乃香(JOCエリートアカデミー/東京・帝京高)は57kg級世界チャンピオンの栄寧寧(中国)と互角以上のスパーリングを展開し、「十分に倒せる力はある」と言う。

 藤波朱理(三重・いなべクラブ)は吉田沙保里のライバルだったソフィア・マットソン(スウェーデン)とやって、最初のうちはタックルをつぶされていたとのことだが、その後は左右に振っての動きでタックルを取っていたという。「試合だったら、藤波が圧勝すると思いますよ」とさえも言う。

 日本のカデット選手がシニアの世界トップ選手に近い実力を持っていることを感じた遠征だったようだ。「今後の日本女子は楽しみです。東京の次のオリンピックへ向けても先は明るいのかな、と思いました」と総括した。

 吉村祥子コーチ(エステティックTBC)は「クリッパン遠征は、いつも実り大きくて収穫のある遠征なんですけど、今回はそれを特に強く感じました。試合と合宿の両方経験することによって、試合だけでは見えない外国選手の強さだったり、逆にもろさだったり、いろんなところを細かく見ることができました。選手たちもそれを肌で感じたと思います」と振り返った。

 大会で全選手がメダルを取ったカデットの選手たちに対しては、「シニアの選手の試合を目の前で見て、さらに肌を合わせたりすることで、『自分たちも闘えるんだ』という強い思いを持ち、刺激になったはず」と言う。最後に、「選手たちが今後、この経験を本当に活かしくれるかどうかが大事。選手たちに頑張ってもらうとともに、女子強化委員会としてもしっかり強化していきたいと思います」と締めくくった。

カデット・チーム

シニア・チーム







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