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2012.11.14

階級アップして初の国際大会優勝の鶴巻宰(自衛隊)ら米国遠征チームが帰国

米国・ニューヨークで行われたNYACホリデー国際大会に出場した社会人中心のチームが11月13日、成田着の全日空機で帰国した。

 男子両スタイルで唯一金メダルを取ったグレコローマン84kg級の鶴巻宰(自衛隊)は、7月の全日本社会人選手権、10月の岐阜国体に続いての優勝。1階級アップした新たな階級で、国内のみならず国際大会の初戦も優勝で飾るという幸先いいスタートとなった。

 「日本の84kg級の選手の方が強いな、と感じるレベルの大会ですから、自信とかにはつながらないですよ」と話した鶴巻だが、連続優勝に気分は悪いわけはなく、「勢いはついたかな、という感じはしますね」と、笑みがこぼれた。

 74kg級時代は減量がきつく、そのためけがをするなどし、練習での実力を発揮できない時がしばしばあった。84kg級、しかも2kgオーバー計量での試合は、「足がしっかり動くし、楽しい感じがします」と言う。ただ、決勝の相手、昨年2位で2011年パンアメリカン選手権3位のジョーダン・ホルム(米国)は「パワーをあなどっていまして、最初、吹っ飛ばされてしまいました」という。予想されていることとはいえ、パワー面での課題を克服していかねばならない状況だ。

 2004年に20歳6ヶ月で全日本王者となった鶴巻だが、その後の2度のオリンピック出場を逃してしまい、今夏のロンドン五輪を寂しい気持ちで見なければならなかった。本命視された選手の場合、出場を逃すと五輪の中継や記事を「見たくない」という気持ちになる選手が多いが、鶴巻は「一緒にやってきた仲間がやっていましたので、応援していました」と、気持ちはそう落ち込んでいなかった。全日本社会人選手権に84kg級で出場した時から、精神的に立ち直っていたようだ。

 「84kg級でやります。たくさん食べて、たくさん練習して、思い切ってやります」と、次の目標の全日本選手権の優勝を目指す。

 グレコローマン・チームの監督として同行した自衛隊の伊藤広道監督は「パワーが課題。試合を積み重ねることではっきり分かってくると思いますが、この優勝を機にステップアップしてほしい」と注文する一方、岐阜国体ではポイント1-0の試合が多かったのに対し、今回はポイントを取れていることを評価。「もう少しスタンドで点数を取れるようになれば、さらにランクアップする」と見ている。

 「このままでは終われない、という気持ちだと思います」と鶴巻の気持ちを代弁した同監督は、「対外国選手の試合は数多く経験している。84kg級に慣れるだけ」とし、今度の冬は “減量のない海外修業”をこなし、同級で通じる実力の養成を望んだ。


 ■女子55kg級優勝・池亀優希(自衛隊)「1週間前には鼻を陥没骨折し、出るか出ないか迷っていましたが、自分でつかんだチャンスなの出ようと思いました。優勝して帰って来ることができ、周囲の人たちに感謝したいです。やってきたことができ、自分のペースでできたことがよかったです。海外での優勝は2009年のカナダでのジュニアの国際大会以来です。シニア初の優勝はうれしく、自信になります。吉田(沙保里)さんの出ない全日本選手権はチャンスが大きいので、優勝目指して頑張ります」

 ■女子67kg級優勝・飯島千晶(日大)「出場選手数が少なく、あまり強くない選手でしたが、2試合フォール勝ちという内容には満足しています。タックルに入り、そのままフォールにつなげるという練習でやってきたことができたと思います。自信? つくというほどの内容ではなかったです。まだ発展途上なので頑張ります。全日本選手権は優勝を目指します」

 ■女子72kg級優勝・鈴木博恵(クリナップ=67kg級世界チャンピオンに勝利)「出場選手は少なかったですけど、強い選手でしたので、いい経験になったと思います。タックルに入ってポイントを取れたのはよかったです。反省点は、先制されたことなど。きちんと修正していきたい。あとは全日本チャンピオンです」

 







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