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2013.03.12

【特集】地元ファンの大歓声の中でも、き然とした審判! “若手成長株”小池邦徳さん

地元モンゴルの優勝がかかり、熱狂的な声援の中での試合となった女子ワールドカップ(3月2~3日)の決勝戦。モンゴル選手に勝たせたくなるような雰囲気の中でも、き然としたフェレリングを貫き、勝敗を“操作”しなかったのが小池邦徳審判員(32歳=奈良・天理教校学園高部長)。2010年のユース五輪(シンガポール)にも参加し、日本を代表する若手審判員に成長した。

 昨年の男子フリースタイルのワールドカップ(アゼルバイジャン)にも帯同したが、その時は決勝戦を裁くことはなかった。今回がシニアの国際大会で初となる大舞台でのレフェリング。決勝は2試合を担当した。地元の大歓声でやりづらかったのではないかとも思われるが、逆に「これだけの歓声の中でできたことに、やりがいを感じました。レスリングってすばらしいですね」とのこと。

 多くの声援の中での試合は、その声援を受ける選手だけではなく、審判のモチベーションにもつながるようだ。歓声に左右されそうになったことは? 「自分ではなかったと思います。あくまでもニュートラル(中立)の立場でできたと思います」と言う。

■26歳で国際審判員の道へ、ユース五輪に抜てき

 北海道出身で、天理教校学園高~天理大でレスリングをやった。卒業してもレスリングにかかわることがしたく、指導者の道を歩む一方、審判の道を志した。26歳で国際審判員へ。2010年にユース五輪が開催されるにあたり、「30歳以下の国際審判員」という規定にマッチし、大舞台への参加を果たすことになった。

「国内で年齢的に該当するのがボクしかいなかったんですよ」と笑う。行ってみると、小池さんより若い審判員がなかりいて、技術もうまかった。「世界の若手審判はこんななんだ。若くてもできるんだ」と刺激され、さらに上を目指す気持ちになったという。

 それ以来、国際大会に参加することも多くなった。国際審判員は、世界のレスリングを教え子に伝えられるメリットのほか、多くの審判と知り合いになれ、片言の英語を使ってコミュニケーションをとれるようになって人生の幅が広がるという。「世界に友達がいっぱいでき、国際大会(に参加できるの)は大好きです」と言う。

 世界の友人が多くなればなるほど、片言の言葉ではなく、しっかりした語学力の必要性を感じるもの。「その方が、ルールの疑問点があった時にしっかり聞けます」とも話し、現在は英会話の勉強に取り組んでいる最中。「ボクより若い審判も、世界を目指してほしい。世界のレスリングを経験して日本に持ち帰ることが、強化にもつながります」と、20代審判員の台頭を期待していた。

 

 







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