日本レスリング協会公式サイト
JAPAN WRESTLING FEDERATION
日本レスリング協会公式サイト
2013.09.19

【世界選手権・特集】男子フリースタイル74kg級・高谷惣亮(ALSOK)

 【ブダペスト(ハンガリー)、文=池田安佑美、撮影=保高幸子】“世界のタカタニ”への第一歩だ! 男子フリースタイル74kg級は、ロンドン・オリンピック代表の高谷惣亮(ALSOK)が初出場。初戦(2回戦)のウクライナ戦、3回戦のカザフスタン戦といずれも旧ソ連の強豪国と対戦し、得意のタックルを何度も決めて4回戦に進出。

 準々決勝はアジアの強豪国であるイランのモラ・ブランコと対戦。タックルを決めたが、4-6で敗退した。ブランコが決勝に進出したことで敗者復活戦に回ったが、グルジアのヤコブ・マカラシビリのカウンター攻撃に屈して4-6で敗れて、メダル獲得はならなかった。

 世界選手権初出場で4試合をこなし、2勝2敗。オリンピックで初戦敗退と悔しい思いをした高谷にとって、2度目の世界大会で飛躍したことは間違いない。だが、日本のお家芸とされている55kg級と60kg級が試合中の負傷によりフォール負けや棄権負けなどアクシデント続きの男子フリースタイル陣は、前日までメダルなし。高谷にメダルの望みを託したのは言うまでもない。

 それだけに、敗者復活戦を勝ち抜けなかった高谷は「メダル取れなかったのは悲しい。伝統を守りたかった」と、男子フリースタイルでメダル「0」という結果を重く受け止めた。

 だが、個人としての試合を振り返ると「60点」と及第点をつけた。「自分の攻め(タックル)であそこまでいけたのは、よかったと思う。(欧州3位の)ウクライナ、(オリンピック66kg級3位の)カザフスタンを倒して、自分の中でもすごく自信になった」と振り返った。

 ハイライトはイラン戦だ。開始早々、腕とりから相手を崩してバックを奪って先制。第2ピリオドもタックルで同点に追いつくなど、息をのむシーソーゲームを展開した。ラスト8秒でカウンター攻撃でバックポイントを奪われて4-6と突き放されたが、内容は互角で手数は高谷が上回っていた。

 「自分が強くなっているのが分かった。自分の練習は間違っていないことが証明された」と自信を強めたが、課題も忘れなかった。「終盤になって疲れてしまい、突っ込んだタックルをしてしまった。そこが自分の欠点だと思う」と、国内に戻って修正するポイントを挙げた。

 「世界のタカタニと言われるようになりたい」―。その目標の第一歩を高谷が歩み始めた。


 







JWF WRESTLERS DATABASE 日本レスリング協会 選手&大会データベース

年別ニュース一覧

サイト内検索


【報道】取材申請について
-------------

● 間違いはご指摘ください
本ホームページ上に掲載されている記録や人名に誤りがある場合は、遠慮なくご指摘ください。調査のうえ善処いたします。 記録は、一度間違うと、後世まで間違ったまま伝わります。正確な記録を残すためにも、ご協力ください。


アスリートの盗撮、写真・動画の悪用、悪質なSNSの投稿は卑劣な行為です。
BIG、totoのご購入はこちら

SPORTS PHARMACIST

JADA HOMEPAGE

フェアプレイで日本を元気に