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2015.02.22

会長・理事長は再任、東日本学生リーグ戦は従来通り7階級で実施…東日本学生連盟理事会

 東日本学生連盟は2月21日、都内で常任理事会理事会を開催し、現在の多賀恒雄会長と朝倉利夫理事長の再任を承認した。飛田義治副会長から辞意があり、多賀会長が後任を指名することになった。常任理事は中大・曽根田昌弘監督、神奈川大・吉本収監督、東洋大・市橋敏之コーチ(総務委員長)、法大・粟田敦監督(審判委員長)、東農大・宮下久雄コーチ(財務委員長)、東海大・平野博一監督の6氏が務める。

 多賀会長は「強化と普及を柱に、これからも頑張っていきたい」と、さらなる飛躍を宣言。昨年の東日本学生リーグ戦では全マットでインターネット生中継を実施し、「大きな反響があった。今年も続け、レスリングを応援してくれる人を増やしたい。(会場の都合で)難しいが、リーグ戦の土日開催実現にも引き続き取り組みたい」と、人気獲得の姿勢も示した。

■二部リーグの階級は3月末までに決定

 理事会では、主に東日本学生リーグ戦の実施階級と外国選手の出場枠が話し合われた。同リーグ戦の実施階級は、世界レスリング連合(UWW)の階級区分変更によって、昨年の東日本学生リーグ戦は97kg級を除く7階級で行われ、これに対し、「97kg級というオリンピック階級がないのはおかしい。強化につながらない」という声があったため。審議の結果、一部リーグは昨年と同じ階級で実施することを決めた。

 常任理事会は「変更して、1年ですぐ変えるのはどうか。個人戦では97kg級を実施している。しばらくはこの階級で実施したい」と提案。これに対し「重量級の強化のために97kg級は必要」「箱根駅伝の隆盛で、長距離の選手が多くなっている現状がある。(注目の集まる)リーグ戦の97kg級は必要」「昔は10階級でやっていた。8階級をやってもおかしくない」との反対意見が出た。

 ここで、二部リーグに属する慶大代表から、「一部リーグと二部リーグが同じ階級である必要はない。二部リーグの大学は部員が少ないチームもある。二部リーグは別に考えてほしい」との意見が出された。

 「部員数が3~4選手であってもリーグ戦に出場できるとなれば、新たに創部するチームも出てくる」などの意見も出され、二部リーグは一部リーグと実施階級数が違ってもいいとの案が承認された。慶大代表が二部所属大学の意見をまとめ、3月末ごろまでに二部の実施階級を決めることになった。

 このあと一部リーグの実施階級の論議に戻り、一部リーグの理事による挙手で採決した結果、8対3で昨年と同じ階級を推す意見が上回った。

■オリンピック・メダリストが監督の日本ウェルネススポーツ大学が新規加盟

 そのあと、2000年シドニー・オリンピック銀メダリストの永田克彦氏を監督とする日本ウェルネススポーツ大学から加盟申請があり、これを承認したが、同チームはモンゴルからの留学生6人を抱えるため、リーグ戦などにおける外国籍選手枠を論議した。

 「国際化社会を迎え、全員が外国籍選手のチームが出てきてもおかしくない」「外国選手と試合できる機会が増え、日本選手にとってもいいこと」「大学入学後にレスリングに取り組む外国選手もいるわけで、そうした選手も制限されなければならないのか」など、制限する必要はないとの意見が出された一方、全国高校体育連盟では全競技で外国選手枠が20%までと決められていることを引き合いに出し、「制限は必要ではないか」といった意見も出た。

 多賀会長が「制限なしとしたあと、思った以上に強いから、途中で制限をもうける、というのは好ましくない」との意見を出したものの、今年5月のリーグ戦はあくまでも暫定的に「制限なし」で実施し、その様子を見て、再度審議する案が通り、同大学の永田監督も了承した。

 個人戦では出場選手数に「制限なし」とし、全日本選手権への出場資格がかかる春秋の新人選手権(1位のみ)で外国籍の選手が優勝した場合は、2位の選手に出場資格を与えてくれるよう、日本協会と交渉することになった。

 新人選手権のBグループ(入学後に競技を始めた選手、または高校時代に全国大会出場の経験のない選手)の規定に合わせると、留学生にも参加する資格があることになるが、永田監督が「Aグループに出す予定」との意向を示したこともあり、とりあえず留学生のBグループ参加は認めないこととしたが、この問題も継続審議となった。

 最後に、日本協会専務理事で、山梨学院大の高田裕司監督が「2020年東京オリンピックへ向け、学生の合宿をもっとやってくれることを、協会からお願いしたい。全日本チームが合宿をやっている時も、東京の大学の選手は積極的に参加し、実力を養成してほしい」と要望した。


 理事会のあと、今年度、大会を支えた白雲央樹委員長(国士舘大)ら卒業する4年生の学生委員の送別会が行われた。多賀会長は「審判や大会運営で嫌なことも多かったと思うが、それによって成長している。社会ではもっと厳しいこともある。この経験を生かして頑張ってほしい」とエールを贈った。

 白雲委員長は「1年生の秋から3年以上やって、審判としても委員としても大変なことがあった。でも、それらを乗り越え、成長できたかな、と実感する。全日本選手権の大会運営にも携わり、貴重な経験ができた」と4年間を振り返った。

 審判として最も思い出深い試合は、2013年の東日本学生リーグ戦での某試合。優勝争いにかかわる重要な試合で、微妙な判定で強烈な抗議を受けながら、そばで本田原明審判員(自衛隊)がしっかりと支えてくれ、ビデオを見た日本協会の斎藤修審判委員長からも「すばらしい判断だった」との声が届き、「皆さんのご支援に感謝したい」と言う。

 これからは母校の広島国際学院高校の講師として教壇に立つ一方、選手の育成に乗り出す。「全国で勝てる選手を育成し、大学に送りたい」と、希望を話した。

 来年度は、寺尾浩之選手が委員長を務める。

粟田敦理事から記念品を受け取る白雲央樹・前委員長(国士舘大)

卒業する学生委員。左端は多賀恒雄会長、右端が朝倉利夫理事長


 







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