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2015.07.09

4チーム31選手が参加して熱戦展開…7・5阪神酒販アスリートクラブ杯「わくわくワセダカップ」

 ダウン症児者と自閉症児者のレスリング交流戦である阪神酒販アスリートクラブ杯「第7回わくわくワセダカップ」が7月5日、早大レスリング場で行われた。昨年、飲料など物品を提供した阪神酒販が、今年からは正式に協賛として参加。「阪神酒販杯」と銘打ち、昨年以上に手厚いサポートで大会を盛り上げた。

 参加チームは、例年のワセダクラブ、京都八幡クラブ、大楠ジュニアの3チームに加えて、クリナップクラブが初参加。4チーム31選手による熱い戦いが繰り広げられた。

 大会MVPは、初参加でCグループを制した高野翔(クリナップWC)、敢闘賞はFグループで優勝は逃したものの、昨年MVPの吉原允(ワセダクラブ)と激闘を繰り広げた手塚慧介(大楠ジュニア)と、Gグループの田島宏樹(ワセダクラブ)に授与された。

 大会MVPに輝いた高野選手は、レスリング歴4年の現在中学2年生。「レスリング大好き。練習が楽しい」と初参加した大会を満喫。優勝して金メダルをうれしそうに眺めていたところ、さらなるプレゼントとして大会MVPが伝えられた。

 手で顔を覆って信じられない表情を浮かべた高野選手。「泣きそうになりました。感動してうれしいです。攻めてタックルを取ることができた。また頑張ろうと思いました」と感無量の様子だった。

 優勝した高野選手を、クリナップの今村浩之代表と同クラブの特別支援学級の監督でもある遠藤隆氏も見守った。4年前に今村監督が立ち上げ、その後は遠藤監督を中心に活動を展開。遠藤監督は、中学校の特別支援学級の教師で、養護学校の赴任経験も持つ。

 「毎回約10名の選手を集めてマット運動を中心に行っています。その中で希望した生徒にキッズクラブの練習にも参加させるというスタンスを取っています」。キッズクラブの生徒には、高野選手を相手に練習する注意点を伝え、安全面に配慮して練習を行っているそうだ。

 遠藤監督は「自閉症の子も体を使うことはいいこと。レスリングは危ないと思われがちですが『マットは柔らかいし、練習場は広くて意外と安全なんですね』と言われます。今後も続けて行きたい」と、クラブ活動の拡大に力を入れていく予定だ。

 大会ゲストとして、同大会主宰者の太田拓弥氏(早大コーチ)とレスリング応援ソング「Dreamer」を共同制作したことで知られるシンガーソングライターの南努氏が来場。試合の合間に同曲のほか、子供の活躍を見守った親御さんたちの青春の曲、「夏の日の1993」や、大人気アニメ、忍たま乱太郎の主題歌 「勇気100パーセント」などを熱唱。子供たちも大喜びで歌いだして大盛況だった。

 結果、試合風景は以下のとおり。(文・撮影=増渕由気子)

試合風景

特別ミニライブを行った南努氏


  【各グループ結果】=グループ分けは、年齢や体重を考慮して主催者側で組み合わせを決定

 ▼Aグループ [1]加藤大輝(大楠ジュニア)[2]安間汀翔(ワセダクラブ)[3]小野田瑛介(ワセダクラブ)

 ▼Bグループ [1]佐藤弘基(大楠ジュニア)[2]久保田歩帆(ワセダクラブ)[3]篠田創(ワセダクラブ)

 ▼Cグループ [1]高野翔(クリナップWC)[2]正木扶(ワセダクラブ)[3])[3]新谷幸太郎(ワセダクラブ)

 ▼Dグループ [1]西村隆弘(京都八幡)[2]山下泰人(京都八幡)[3]伊藤直大(ワセダクラブ)

 ▼Eグループ [1]大塚亮太郎(ワセダクラブ)[2]安部健太(ワセダクラブ)[3]伏見健太(ワセダクラブ)

 ▼Fグループ [1]吉原允(ワセダクラブ)[2]手塚慧介(大楠ジュニア)[3]名切祐介(京都八幡)

 ▼Gグループ [1]関将大(ワセダクラブ)[2]小林優介(京都八幡)[3]藤井洸輔(大楠ジュニア)


 







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