【展望】９・27～30和歌山国体／成年グレコローマン

（成年グレコローマン＝９月29～30日、和歌山・那智勝浦町体育文化会館）

※エントリーに基づいた予想であり、負傷等による欠場・実力ダウンは勘案しておりません

　◎成年グレコローマン

　【59kg級】

　この階級の有力数選手が66kg級にエントリーしたこともあり、勝ち上がれば２回戦で激突する昨年２位の清水早伸（埼玉・自衛隊）と今年の全日本学生選手権優勝の文田健一郎（山梨・日体大）が、実質的な決勝と言えるのではないか、同じブロックには世界ジュニア選手権60kg級３位の河名真寿斗（広島・専大）がいるが、大物食いなるか。

　反対のブロックでは、昨年の全日本大学グレコローマン選手権２位の井上征洋（兵庫・拓大）が勝ち上がってくるか。

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

激戦階級を勝ち抜けるか、世界選手権代表の泉武志（愛媛・一宮グループ）

 　59kg級で全日本選抜選手権２位の太田忍（山口・日体大）、同３位の倉本一真（滋賀・自衛隊）が参戦。この階級の昨年の覇者で今年の世界選手権代表の泉武志（愛媛・一宮グループ）、昨年の世界選手権代表の音泉秀幸（香川・ＡＬＳＯＫ）、全日本選抜選手権３位の高橋昭五（兵庫・日体大）とエントリーしており、だれが勝ち上がるか。

　泉のブロックに高橋、太田、倉本がいて、やや偏った感がある。反対ブロックの音泉にはチャンスだ。

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

　【71kg級】

　昨年２位で全日本選手権３位の梅野貴裕（愛媛・八幡浜工高教）が優勝を勝ち取るか。昨年の全日本学生選手権２位で負傷からの復帰戦となる湯田敬太（香川・拓大）が阻止できるか。勝ち上がれば準決勝で対戦。

　反対ブロックでは、全日本選抜選手権３位の森俊樹（福岡・九州共立大）、昨年のＪＯＣ杯ジュニア74kg級３位の宮崎宣征（佐賀・神奈川大）、今年の同74kg級３位の村上翔（東京・日体大）の中から決勝進出が出るか。

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

学生王者の実力を地元国体の舞台でも発揮できるか、阪部創（赤＝和歌山・神奈川大）

昨年優勝で、今年の全日本学生選手権優勝の阪部創（和歌山・神奈川大）、昨年の世界選手権５位の清水博之（滋賀・自衛隊）、昨年の全日本選手権71kg級優勝の井上智裕（兵庫・三恵海運）、ＪＯＣ杯ジュニア74kg級優勝の屋比久翔平（沖縄・日体大）がそろった。

　勝ち上がれば阪部と井上が２回戦で対戦し、さらに勝ち上がれば準決勝で屋比久と闘う。反対ブロックの清水がエネルギーを残して決勝へ進むか。全日本社会人選手権優勝の亀井竜昇（大分・自衛隊）、昨年の全日本大学グレコローマン選手権２位の永井凌太（香川・拓大）らが殊勲をあげるか。

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

　【85kg級】

　昨年の世界選手権８位で昨年覇者の天野雅之（福岡・中大職）、全日本選手権２位の鶴巻宰（山形・自衛隊）、全日本社会人選手権優勝の角雅人（佐賀・自衛隊）、今年の世界選手権80kg級代表の前田祐也（鳥取・拓大）がそろった。

　天野と角が同ブロックで、鶴巻と前田が同ブロック。鶴巻のブロックには、ＪＯＣ杯ジュニア84kg級と東日本学生春季新人選手権を制して成長著しい塩川貫太（長野・日体大）がいる。殊勲なるか。

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

　【98kg級】

　世界選手権代表の米平安寛（宮崎・三恵海運）がエントリー。世界選手権での不振を払しょくして再スタートをはかりたいところ。初戦の準々決勝では学生時代からのライバルで全日本選抜選手権３位の大坂昂（秋田・三菱電機）と激突しそう。同じブロックには、全日本社会人選手権優勝の木下駿（富山・自衛隊）がいる。だれが決勝へ出てくるか。

　反対のブロックからは、全日本社会人選手権２位の有薗拓真（兵庫・ＡＬＳＯＫ）、全日本学生選手権優勝の志喜屋正明（沖縄・国士館大）、同２位の奈良勇太（埼玉・日体大）が決勝進出を争うか。有薗と志喜屋が準々決勝で対戦する組み合わせ。

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

　【130kg級】

　昨年優勝で世界選手権代表の園田新（滋賀・拓大）の連覇なるか。昨年２位で、その後、98kg級に落とした前川勝利（茨城・早大ＯＢ）がこの階級にエントリー。全日本選抜選手権２位の谷田昇大（和歌山・和歌山県教育庁）らが園田の優勝を阻止できるか。