第70回紀の国わかやま国体の開催を翌日に控えた9月26日、和歌山県那智勝浦町内のホテルで国体の懇親会が行われ、地元・和歌山の大会役員と日本協会の役員・審判など総勢130人が懇親を深めた。
会では和歌山県レスリング協会の森下正紀会長が歓迎の言葉を述べ、日本協会の福田富昭会長が今月上旬の世界選手権(米国・ラスベガス)の結果報告と今後の強化予定を報告した。
大会会場となる和歌山県那智勝浦町からは、植地篤延副町長が来場し、「伝統あるレスリングの開催がこの町で指定されたことは、大変名誉なこと。開催が決定して5年間、全力を挙げて準備をしてきました。選手や応援するみなさまの記憶に残る大会にしたい」と抱負を話した。
近年、自然災害が増えている日本だが、那智勝浦町も4年前に紀伊災害で水害に遭った地域。植地副町長は「このあたりは4年前に大変な被害を受け、復興してきました。だからこそ国体の成功と総合優勝を目指したい」と力強く語った。
懇親会には、世界選手権で金メダルを獲得し、4度目のオリンピックをほぼ手中に収めている吉田沙保里選手や伊調馨選手(ともにALSOK)などメダリストら6選手が参加。歓談中に栄和人強化本部長が壇上で選手を紹介した。
また、延縄漁法による生鮮マグロの水揚げが日本一を誇ることから、懇親会では25キロのマグロの解体ショーが行われ、出席者全員に新鮮なまぐろが振る舞われた。
大会は26日から、下記の日程で行われる。(文・撮影=増渕由気子)
《大会日程》
9月27日(日) 成年フリースタイル・少年フリースタイル/1~2回戦
28日(月) 同 準々決勝~決勝
29日(火) 成年グレコローマン・少年グレコローマン/1回戦~準々決勝
30日(水) 同 準決勝~決勝