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2015.11.23

【全国社会人オープン選手権・特集】42歳のパワー全開! シドニー銀メダリストが復帰優勝…男子グレコローマン71kg級・永田克彦(レッスルウィン)

 全国社会人オープン選手権の男子グレコローマン71kg級に、2000年シドニー・オリンピックの男子グレコローマン69kg級銀メダリスト、永田克彦(レッスルウィン)が出場。初戦で全日本大学グレコローマン選手権3位の実績を持つ倉野真之介(横浜市消防局)を7-2で、決勝は全日本社会人選手権同級3位の森川一樹(栗東クラブ)を6-1で破り、約10年5ヶ月ぶりの復帰戦を飾った。

 2005年5月の全日本選抜選手権を最後に、プロ総合格闘家へ転向。42歳の現在はその選手活動も終わって総合とキッズレスレスリングの道場経営に専念し、日本ウェルネススポーツ大学の監督を務めるなどレスリング活動に携わっているが、試合に出るのは約10年5ヶ月ぶり。優勝となると、その約1年前以来なので、約11年7ヶ月ぶりとなる。

 「優勝っていいですね~。前は普通にあったんですけどね」とにっこりの永田。全日本選手権6度、全日本選抜選手権優勝7度など、優勝が当りまえの時には感じることのなかった感激の第一声が出て来た。家庭を持って子供ができたのはマットを離れたあと。その後、キッズ教室をスタートさせて教え子を抱える身へ。

 その子たちの声援を受けて闘うのは初めての経験となるわけで、「聞こえていました。励みになり、力になりますね。いいところを見せられて、よかったです。子供たちの前では、やはり強いところを見せたかったです」と振り返った。

■現役大学選手との練習でマット復帰を決意

 復帰を決意したのは、今年から日本ウェルネススポーツ大学の監督に就任し、ばりばりの現役大学選手と練習する機会が増えたことに起因する。「まだ動ける」との感覚があり、「体が動くうちに、子供たちや教えている選手に見せるのもいいかな」と思ったという。実際にやってみて、「練習と試合とは違いますね」とのことだが、きっちり勝ったのだから、技の切れはさびついてなかった。

 決勝は、社会人3位で28歳の森川が相手。前へ出てくる圧力に押され気味で、先にパッシブを取られるなど体力の差を感じさせる一面もあったが、「(グレコローマンの経験は少ない選手なので)本格的なグレコローマンの押しとは違いました。焦りはなかったです。カウンターを狙っていました」とのもくろみ通り、見事な首投げで4点を先制。自分のペースへ持ち込んで勝利へつなげた。

 この優勝で、来月の全日本選手権への出場資格を得た。大会前はまったく考えていなかったことだが、道がつながるとなれば考えも変わる。ただ、「全日本選手権というのは、優勝するものだと思って出ていました。出る以上は、そうした気持ちでないと失礼でしょうね」という気持ちもあるそうで、出るか出ないかの気持ちは“ハーフ・ハーフ(五分五分)”のもよう。

 同選手権の出場申し込みは今月18日で締め切られているが、この大会で出場資格を得た選手は27日(金)が締め切り。「じっくり考えます」と決断を保留した。

 男子の全日本王者の最年長記録は、1995年にグレコローマン90kg級の森山泰年(自衛隊)が記録した「38歳」。この日の永田の動きを見る限り、最年長王者の更新は不可能ではないように思えるが…。12月22日、子供たちの声援を背に闘う永田の姿が、代々木競技場第2体育館で見られるか。

相手の突進を見事な首投げで返した

優勝を決め、子供たちに勝利の報告


 







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