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2017.04.03

【ジュニアクイーンズカップ・特集】けがを乗りこえて涙の連覇達成! ジュニア63kg級・川井友香子(至学館大)

(文・撮影=増渕由気子)

 大けがを克服して連覇達成だ! ジュニアクイーンズカップのジュニア63kg級は、昨年優勝の川井友香子(至学館大)が決勝で榎本美鈴(環太平洋大)を4-0で破って優勝、2年連続優勝を達成した。

 記録だけ見ると、昨年の女王が順当勝ちしたように見えるが、川井にとっては激動の1年を経てつかんだ復活優勝だった。昨年のこの大会直後に肩を脱臼。癖にならないようにと6月には手術して約半年間、マットから遠ざかった。内定していた世界ジュニア選手権(フランス)も辞退し、選手としてどん底を味わった。

 それとは逆に、姉・梨紗子はリオデジャネイロ・オリンピックに出場し、圧勝で金メダルを獲得。一躍、時の人となった。「友香子は世界ジュニアで、梨紗子はオリンピックで、ともに世界一になる」という目標は打ち破られてしまった。辛かった1年を振り返る川井の目からは思わず涙があふれ出し、言葉を絞り出した。

 「明治杯(全日本選抜選手権)も出られなくて…。姉はオリンピックに向けて頑張っているのに、自分は何をしているのだろうと、すごく悔しくて、苦しい1年でした。選手として戻ってこられるかも分からなくて、先も見えず辞めたくなりました」。

 オリンピックは家族そろって現地で応援した。世界一を決める大会を目の当たりし、川井は“世界一”を目指せなかった自分に悔しい気持ちでいっぱいになったが、はい上がるきっかけをくれたのは、金メダルを獲得した姉だった。「姉がオリンピックで頑張っている姿を見たら、自分もまだできるんじゃないかな、という勇気をもらいました」。

■全日本選抜選手権で勝ち、今年こそ「姉妹で世界一」

 11月ごろから練習を再開し、12月の全日本選手権で復帰した。肩は順調に回復してきたが、この大会の1ヶ月前に足首をけがしてしまった。だが、友香子は焦らなかった。「練習は2週間前に再開したばかり」と、100パーセントの練習は積めなかったが、「その時にできることをやってきた」と自信をもって臨んだ。

 優勝したものの、自己採点は「内容がまだまだ低いレベル。練習でやってきたことが出せなかった」と反省は尽きない。けれども、大けがを乗り越えて、再び1位の金メダルを首にかけ、「やっとまたスタートラインに立てた」と喜びをかみしめた。

 この1年間、友香子は、“金メダリストの妹”として脚光を浴び続けた。「姉のことで取材されることが増えたし、妹として注目されている。でも、妹ではなく一人の選手として頑張りたいという気持ちも大きくなった。(今月22・23日の)JOC杯にも出て、しっかりと優勝して、全日本選抜選手権で姉妹そろって優勝できるようにしたいです」。

 今年こそ川井友香子として姉とともに“世界”で活躍を目指す。


 







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