パレスチナの「ラジオ・ファーダ」電子版は12月4日、U-23世界選手権(ポーランド)の男子フリースタイル86kg級でアリ・レザ・モハマド・カリミマチアニ(イラン)が次の試合でイスラエル選手との闘いを忌避するため、アルカン・ザブライロフ(ロシア)に故意に負けたのではとの疑惑に関し(クリック=関係記事)、「イランは世界レスリング連盟(UWW)からの出場停止処分に直面している」と報じた。
「動画では、セコンドの『アリレザ、負けろ。おまえは負けなければならない』との声がはっきり聞こえる」と報じ、イラン国内ではカリミマチアニの行動を賞賛する動きがある一方、多くの人やメディアが動画などから情報を得ていて、それによって問題が複雑になっている、とも伝えている。
イスラエルとパレスチナは敵対関係にあり、イスラエルを国家として認めていないイランは現在、パレスチナを支援している。友好国のパレスチナでイランに対するこのような報道が出ることは、イランの置かれている状況はかなり深刻の可能性がある。