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2019.11.15

2人の世界王者(文田健一郎、太田忍)がロシア遠征に出発


ロシア遠征に出発した文田健一郎(中央左)と太田忍(中央右)。左端は笹本睦コーチ、右端は近敏成トレーナー

 今月28日(木)~29日(金)にイラン・テヘランで行われる男子グレコローマンのワールドカップに先立ち、60kg級の文田健一郎(ミキハウス)と67kg級に上げる太田忍(ALSOK)の2人の世界王者が11月14日、成田空港からロシアへ向かった。ソチで行われるロシア・ナショナルチームの練習に加わったあと、イランへ向かう。

 文田は「ロシアでは、(世界選手権の決勝で闘った)エメリンのローリングが特殊なので、それをしっかり守れるようにしたい」と言う。相手は得意技を隠すことが予想されるが、「うまく引き出して、それに対応できるようにしたい」と、工夫して闘う腹積もり。ロシアの練習方法にも興味があり、レスリング王国の練習をしっかり見て、接してきたいとも言う。

 ロシア合宿は2014年8月の全日本遠征に参加して以来。「あの時は大学1年生で、何も分からないうちに終わった。今度は立場が変わっているので、落ち着いて吸収してきたい」と話した。

世界王者の出発に多くのメディアが詰めかけた

 ワールドカップについては、「女子は優勝したり、フリ-スタイルも3位入賞したりしていたけど、グレコローマンはずっと出場していなかった。思い入れはあり、目標でもあった。その大会に出場できるのだから、夢がかなったという感じ」と言う。オリンピックへ向けての実力を測り、調整するのには格好の場だが、「ワールドカップの舞台で闘える幸せをかみしめたい。イランの観客数はすごいと聞いている。いい経験になると思います」と期待した。

 団体戦は、軽量級で白星を挙げてチームに流れを持ってくることが重要。「小川(翔太=55kg級)が勝って、自分も取って、チームを勢いづけたい。『行くぞ!』と言ってチームを奮起させるタイプではないので、結果でチームを引っ張りたい」と話した。

2016年リオデジャネイロの再現なるか、太田-ボレロ(キューバ)

 太田は、階級アップを決断してから初めてのロシア遠征に「初心に戻ってやりたい。レベルの高い選手が多いので、67kg級にこだわらず強い選手と肌を合わせたい。ボコボコにされるなら、それも(経験として)いいでしょう」と覚悟を決めている。

 階級アップ後の初の海外修行がロシアのナショナルチームというのも過酷な気がするが、「時間がないですよ。仕上げるならロシアが一番」とプラス思考。67kg級としての実績がないのに海外遠征に参加させてもらえることに「感謝したいし、生かしたい」と話した。

ファッション誌の表紙にも使えそうな2人の“決めポーズ”

 世界レスリング連盟(UWW)ウェブサイトによると、ワールドカップには、太田が2016年リオデジャネイロ・オリンピック59kg級決勝で敗れたイスマエル・ボレロ・モリーナ(キューバ)もエントリーしている。モリーナは9月の世界選手権では67kg級で優勝し、3年をかけて2階級アップに成功した。太田は「これまで60kg級でオリンピックを目指していて、上の階級の選手、と思っていた。またライバルになる。自分の階級の一番強い選手とは、闘いたいものなんですよ」と歓迎する。

 日本とキューバは予選ブロックが違うため、ボレロと闘うことがあるかどうかは分からないが、「ウォーミングアップ場でスパーリングをお願いしたい。ロシアのスルコフ(2018年世界一、今年は2位)も、ぜひやりたい相手です」と気合を入れた。

 今年9月までは1つの椅子を争うライバルだった文田と太田。今は同じ目標を持つチームメート。前は技術を教え合うことはなかったそうだが、今は聞いたり、教えたりに変わった。そろって「2人が頑張って、ワールドカップで好成績を目指したい」と“団結”を口にした。

 遠征には笹本睦コーチ(日本協会アシスタントコーチ)と近敏成トレーナー(日本スポーツ振興センター)が同行した。ワールドカップ出場の本隊は24日夜に出発する。







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