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2019.12.26

NTS研修会・全国女子高校生合宿に全国から約50人の選手が参加

年末恒例の女子合宿に約50人のホープが集まっ

 スポーツ振興くじの助成を受け、毎年恒例のNTS研修会・全国女子高校生合宿が、12月23日から東京・味の素トレーニングセンターで行われ、26日まで行われる。西口茂樹・強化本部長、笹山秀雄・女子強化委員長(自衛隊)ら全日本コーチのもとに、シニアの世界選手権59kg級代表の稲垣柚香(愛知・至学館高)や全日本選手権で高校生のチャンピオンに輝いた62kg級の石井亜海(東京・安部学院高)ら約50人の女子選手が汗を流した。

 合宿の内容は、マット練習と体力トレーニングのほか、ルール講習、栄養講習、アンチドーピング講習などの勉強会。笹山強化委員長は「この世代がパリ・オリンピックの代表を競うことになると思う。技術レベルの高い選手が多く、パリ大会での心配はいらない、と思えるような選手がそろっている」と言う。

25日は試合形式のスパーリング。“レフェリー”は川井梨紗子

 稲垣と石井のほか、カデットやジュニアで世界チャンピオンになっている選手もいて、それらの選手が他の選手を引っ張っている状況。強い選手はタックルで、先に、先にと攻めており、笹山委員長は「タックルで攻められない選手は、その後のレベルアップがない。強くなる選手は自分から攻め、厳しい闘いに挑んでいる」と話す。

 いつもなら2月中旬にあるクリッパン女子国際大会(スウェーデン)が、来年はオリンピック予選の関係で1月17日(金)~19日(土)に行われる。出場する選手は、この合宿で追い込み、年末年始でも休むことなく練習して体力を維持しなければならない。「正月もゆっくりできない状況。各所属でしっかり調整してほしい」と望んだ。

今年は周りが私を倒しに来る!…全日本チャンピオン・石井亜海

全日本チャンピオンとしての参加となった石井亜海(右)

 全日本チャンピオンとして参加することになった石井は「去年は、全日本チャンピオンになった(類家)直美さんがいて、直美さんを倒すつもりで向かっていった。今年は逆で、他の選手が私を倒しに来る。『全日本チャンピオンって、こんなもんか』と、なめられることのないようにやっています。全員を返り討ちにするつもりです」と気合十分。

 クリッパン女子国際大会へも参加予定で、初めてシニアの国際大会に挑むことも決まっている。「全日本選手権は、初めてのシニアの大会でした。その3、4週間後に今度はシニアの国際大会に出ることになるのはびっくりです。ちょっと緊張しています。自分の実力がどこまで通じるか試してみたい」と言いつつ、「だからといって負けるつもりはありません」ときっぱり。

 「海外の選手に自分の名前と存在を覚えさせたい。国内の選手にも、全日本選手権の結果はまぐれではないことを訴えたい。国際大会でも勝てる選手であることを証明します」と言う。

川井梨紗子に挑んだ田中梨里花(熊本・北稜高)

 合宿には、オリンピック代表が内定している川井梨紗子(57kg級=ジャパンビバレッジ)、川井友香子(62kg級=至学館大)、皆川博恵(76kg級=クリナップ)も指導陣として参加している。特に地方の高校生選手にとっては、ふだんは練習することのない全日本トップ選手と練習ができる機会でもある。

 世界チャンピオンの川井梨に挑んだ田中梨里花(熊本・北稜高=ジュニアクイーンズカップ・カデット46kg級3位)は「貴重な経験ですので、自分の技を出して、いろんなアドバイスをいただきました。組み手がすごくうまくて、あれだけうまくできたらいいな、と思いました」と言う。

 比べることのできないほどの実力差だが、実際に闘ってみると「少しでも近づきたい、という気持ちになります」とのこと。この経験を生かして飛躍を目指す。(写真の一部はチーム提供)








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