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2021.03.26

【2021年全国高校選抜大会・特集】5ヶ月前の感染対策を踏襲、万全の大会運営で開催

 

(文=布施鋼治、撮影=保高幸子)

約5ヶ月ぶりに開催された風間杯全国高校選抜大会

 正式に大会開催のGOサインが出たのは開催2週間前(3月10日)。慌ただしい空気の中、3月24日、新潟市東総合スポーツセンターで「風間杯第64回全国高校選抜大会」がスタートした。

 大会運営にあたる全国高体連レスリング専門部の原喜彦副理事長(新潟・県央工高教)は「非常事態宣言が(首都圏の1都3県などで)年明けから続いていた。新潟県の体育協会や危機管理対策課と話し合ってきたものの、なかなか正式な開催許可が下りなかった」と産みの苦しみを語る。「国は『スポーツイベントをやっていい』という方針だったが、(県外からの)人の行き来もあるので、責任のある立場の方々は前回より参加人数は多いということでいろいろ聞いてくる。そこで正式発表が遅れた」

 昨年10月に開催された代替大会は、進路の問題などで3チーム、個人対抗戦を含めると57人の欠場があったが、今大会は前回よりも多く、団体戦と個人戦を含めて143チーム、580人のエントリーがあったという。「不参加や棄権はゼロ。ほぼフルエントリーという感じです」

全身用の除菌ミストシャワーが設置された

 とはいえ、前回の学校対抗戦で2位だった埼玉栄(埼玉)の姿はなかった。なぜ? 「埼玉栄は県大会で花咲徳栄に負けた。本来ならば2位として関東大会に行き、関東のベスト8を目指すはずだった。大会が中止になってしまって、その時点で学校対抗戦には出られなくなってしまったわけです。埼玉栄以外にも、今回出られなかった隠れた強豪校はあると思います」

 5ヶ月前の大会では、ひとりも感染者を出すことはなかった。今回も、対抗戦(7試合)が終わるごとにマットでは除菌作業に入るなど、前回の感染防止対策を踏襲。全身用の除菌ミストシャワーをレンタルで設置するなど、万全の対策を嵩じていた。

「会場を換気する分だけ会場は寒くなっているので、選手のけががちょっと心配。なので、ウォームアップの時間を長く取ってもらうなどけが防止のための工夫はしています」

 試合に“飢えていた”選手たちの熱戦の裏には、コロナ対策に細心の注意を払う主催者の汗と努力の結晶が見え隠れしている。







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