(2021年5月8日、ブルガリア・ソフィア)
■男子グレコローマン67kg級・高橋昭五(神明精肉店=3連勝しながら、準決勝で敗れる)「あと1勝というところまで来て負けてしまい、気持ちは苦しい。一番悔しいのが、応援してくれた家族や、松本(慎吾)監督、日体大のコーチなどに恩返しができなかったこと。いろんなアドバイスしてくれ、最後の最後まで気にかけてくれた人たちに、オリンピックという結果を返したかった。
(準決勝は)相手は引き込むという自分のスタイルを貫いてきた。自分は横着する感じで投げにいったところをつぶされた感じです。横着という失敗で、ああいう形になってしまった。自分の悪いところが出てしまった。第1ピリオド、リードしたのに、試合運びがまだ駄目なんだと思いました。相手の方が一枚上手だった。情けない試合してしまった気持ちです。あと1勝まで来て、リードしていただけに、よけい悔しい。
アジア予選で初戦負けし、松本監督から『腹くくって乗り切れ』と言われました。湯元先生(健一=日体大コーチ)から闘う気持ちをアドバイスいただき、隆太郎コーチ(松本=3月まで日体大コーチ)からは反省するべき点を教えてもらい、試合前までラインでアドバイスもらいました。(高校の恩師の)井上智裕先生にもラインで体調を気遣っていただいた。何とかして応えて、いいところを見せたかった…。
この大会までは、100パーセントの力で臨めたので、やり切った、出し切ったという気持ちはある。その面では悔いはない。パリ・オリンピックまで続けるかは、親と相談し、続けられるのであれば、今回の悔しい気持ちを絶対に忘れないでやりたい」