(2021年8月4~5日、千葉・幕張メッセ)
【女子57kg級・優勝】
川井梨紗子(Kawai, Risako=日本)
1994年11月21日生まれ、26歳。8歳からレスリングを始め、愛知・至学館高へ進んでから台頭。2011年世界カデット選手権で優勝し、2012年にヤリギン国際大会(ロシア)、クリッパン女子国際大会(スウェーデン)に連続優勝。国際舞台でも実績を残し、同年の世界女子選手権に初出場して7位入賞。
その後、2013・14年に世界ジュニア選手権で連続優勝。2014年アジア選手権優勝、2014・15年ワールドカップで全勝など世界のトップレベルの実力を披露。63kg級でオリンピックを目指すことを決め、2015年世界選手権2位を経て、2016年リオデジャネイロ・オリンピックで優勝。
その後、東京オリンピックまでの間に2018年アジア大会で不覚を喫し(繰り上げで2位)、伊調馨に敗れるなどしたが、世界選手権代表は譲らず、3年連続で世界一へ。東京オリンピックでも金メダルを手にし、通算5大会連続で世界一をキープした。
■川井梨紗子の話「プレッシャーがなかった、と言えばうそになる。リオデジャネイロのときと比べると、1試合1試合を重く感じていた。ただ、そのプレッシャーが応援になると信じていて、それを抱えることができる精神を持たなきゃと考えたので、何とか闘えました。
(姉妹での金メダルについて)こんないい日があっていいのかな、と思います。この日のために、長い間いろいろな思いを抱えて、ここまで頑張ってきて、今日は本当にいい日です。一緒にオリンピックを目指すために階級も変えました。平坦な道のりではなかったと思います。楽ではなかったけれど、それが報われるための努力があって、今日を迎えられたのかなと思います」
《1回戦~決勝の成績》=result / トーナメント表
決 勝 ○[5-0]Kurachkina, Irina(ベラルーシ)
準決勝 ○[2-1]Maroulis, Helen Louise(米国)
2回戦 ○[7-0]Boldsaikhan, Khonogorzul(モンゴル)
1回戦 ○[8-2]Camara, Fatoumata Yarie(ギニア)
【表彰式】
[2]Kurachkina, Irina(ベラルーシ)
[3]Nikolova, Evelina Georgieva(ブルガリア)
[3]Maroulis, Helen Louise(米国)