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2021.11.26

【2021年東日本学生秋季選手権・特集】約3年3ヶ月ぶりのグレコローマン、得たものを全日本選手権にぶつける…82kg級・髙橋夢大(日体大)

 

決勝はやや苦戦したものの、慣れないスタイルでも優勝した髙橋夢大(日体大)=撮影・矢吹建夫

 東日本学生の今年度最後の大会となる2021年東日本学生秋季選手権。新人戦の男子グレコローマン82kg級は、10月に男子フリースタイル79kg級で学生王者に輝いた髙橋夢大(日体大)が4試合を勝ち抜いて優勝。2018年夏以来のグレコローマンの闘いを制した。

 髙橋は「久しぶりのグレコローマン。楽な気持ちで臨めたと思います」と第一声。専門のスタイルではない気楽さがプラスに作用したようだが、もちろん、出場する以上は「優勝を目指していました」ときっぱり。「(フリースタイルと共通の)課題がたくさん見つかったので、全日本選手権までには直したい」と、この経験を今後につなげる腹積もりだ。

 決勝の相手は10月の全日本大学グレコローマン選手権2位の選手。先にコーションを取られ、グラウンドで回されて先制される苦しい闘いとなった。しかし第2ピリオド、逆に相手にコーションを科し、ローリングの連続で逆転。地力の強さを見せた。

 日体大からは、髙橋以外にもふだんとは違うスタイルにエントリーし、出場した選手が多かった。両スタイルで成績を残していた松本慎吾監督の「経験値を広げるため、別のスタイルに挑んでみたらどうか」とのアドバイスのもと、今大会は多くの選手が異なるスタイルへ挑んだという。

経験値を広げる目的は十分に達成

 最近はフリースタイル一筋の髙橋も、「相手と接近して闘うグレコローマンから得るものはあると思った。自分の課題でもある」として出場を決意した。慣れないスタイルの闘いによって負傷の可能性も多くなるだろうが、「自分の闘いに生かすため」という気持ちが強く、ためらいはなかったそうだ。

決勝は先制されながら、ローリングで逆転して優勝を引き寄せた=撮影・矢吹建夫

 優勝したとはいえ、決勝は「スタンドでポイントを取ったわけではない。崩しとかは全然通じなかった」と、“グレコローマン選手”としての実力差は感じたが、“フリースタイルに生かすためのグレコローマンへの挑戦”という目的は十分に達成。フリースタイルとグレコローマンでは「微妙に違う」と言われるローリングをしっかり決めることができ、「たまたまかもしれませんが、自信になりました」と言う。

 この優勝によって、学生王者、そして異なるスタイルでの優勝という勢いをもって来月の全日本選手権に挑めそう。今年は全日本選抜選手権を制しながら、その後のプレーオフで敗れて世界選手権出場を逃した悔しい経験をしている。

 壁だった吉田隆起(自衛隊)とは「攻撃もデフェンスも差があると思う」と感じている。さらに、吉田が世界選手権(ノルウェー)で5位に躍進し、髙橋以上に勢いを持っている事実もある。それでも、「試合で自分のよさを出せれば、おのずと結果は出てくると思います。自分の力を100パーセント出せるような練習をやって挑みたい。チャレンジャーなので思い切り行くだけ」と話し、日本一を目指す。







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