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2021.12.18

【2021年全日本選手権・特集(第2日)】勝者の声

 

(2021年12月17日、東京・駒沢体育館 / 取材=布施鋼治、林大貴、岡秀樹)


 ■男子フリースタイル65kg級優勝・山口海輝(日体大=昨年の大会と今年の全日本選抜選手権に続いて優勝)「うれしいですけど、決勝の内容も前回と同じで、練習してきたことを出せずに終わってしまった。タックルの練習をしてきたけど、決勝は全然入ることができず、悔しい気持ちが残ります。防御の部分では、足も触らせずに失点することもなかったので、そこはいい点だったと思います。

 今大会で来年のアジア大会の出場権を得られるので、全力で勝ちに行った。今回の試合では、『アジア大会では負けてしまうかな』という内容なので、これからもっと練習を積んでいきたいと思います」


 ■男子フリースタイル79㎏級優勝・髙橋夢大(日体大=5月の明治杯全日本選抜選手権に続く優勝)「明治杯では勝っていますけど、天皇杯で優勝したことはなかったので、ここでしっかりと勝ち切れたことは素直にうれしい。タックルで取るのが自分の基本スタイル。これまでは、そこからグランドで返すことが少なかった。今回はグラウンドもローリングで返せたので、いつもより試合運びも楽だった。そこがよかったかなと思います。

 オリンピック階級だと、まだ力不足ではあるので、まずは(79㎏級という)非オリンピック階級で力をつけ、そのあとオリンピック階級(86kg級)に上げる予定です。今はその準備期間です」


 ■男子グレコーマン60㎏級優勝・鈴木絢大(レスターホールディングス=学生王者を破って2度目の優勝)「初戦と準決勝はともにテクニカルフォールでよかったのですが、決勝はちょっとしょっぱい試合をしてしまった(後輩の稲葉海人に5-3まで追い上げられる)。自分から攻めるレスリングをテーマに闘うつもりだったんですけどね…。

 準決勝ではたぐりの胴タックルを餌で蒔いて、相手が逃げたところで得意の一本背負いを合わせることができた。決勝でもそういう自分の形というか、狙ったものをかけたかった。稲葉選手は普段一緒に練習をやっている相手だし、ちょっと気持ちが引き気味になってしまったのかな、と思います。そういう相手でも取り切らないといけない。2022年は世界選手権にもアジア選手権にも出て、攻めるレスリングを貫きたい」


 ■男子グレコーマン67㎏級優勝・遠藤功章(東和エンジニアリング=学生王者を破り、2度目の優勝)「半年前の全日本選抜では負けてしまい、そこからずっと悔しい気持ちを胸にやってきたので、勝ててよかった。(昨年の決勝で遠藤に土をつけた先輩で、先日引退を表明した)下山田培さんには『俺の分も託した』という言葉をかけてもらいました。

 今大会は自分の得意なところを研究されていた。やりづらい中でも自分の得意なところをどんどん伸ばし、もっと世界で闘えるようになっていきたい。東京オリンピック前に63㎏級から67㎏級に上げた。転向は遅いくらいだったけど、今回ようやくオリンピック階級の67㎏級で優勝することができた。今後、パリに向け、世界でも勝てる選手になっていきたい」


 ■男子グレコーマン130㎏級優勝・園田新(ALSOK=決勝で拓大の後輩となる学生選手を破って8連覇を達成)「後輩が強くなって、うれしい、という気持ちです。最近は練習でも結構いい勝負できているので、僕のレベルアップにも協力してもらいつつ、本人も強くなっている。結果だけ見れば大差ではありますが、(相手は)力が強くなっている。頑張ってくれたおかげで、僕もレベルアップできていると思います。

 海外で勝たないと評価されない世界なので、勝ちたいし、勝つための努力はしている。トレーニングやスパーリングも、後輩がレベル上げてくれているので、突き上げられます。おちおちしていられないなと思いました」


 ■女子55㎏級優勝・今井佑海(日大=エントリー全選手が学生の中での優勝)「全日本選手権の優勝は初めてだったので、すごくうれしい。まだレスリングが単調なところがあるので、このままだと日本で勝つことも難しいと思い、コーチに技術を学んで少しずつ身につけていきました。これからも技術を身につけていかないとならない。

 (東京オリンピック前の川井梨紗子や川井友香子との練習から学べたことを問われ)練習に向かう姿勢や、細かい技術に至るまでコーチに聞く姿を見させていただいた。やっぱりオリンピックでメダルを取る人は、そういうところまで気にかけていらっしゃると感心しました」


 ■女子65㎏級優勝・森川美和(日体大=昨年の全日本選手権に続き連覇を達成)「しっかり勝って、来年につなげられたらいいと思っていた。一安心というか、世界選手権(準優勝)のあと、インカレを経て全日本選手権でしっかり優勝することを目標にやってきたので、とりあえず良かったです。

 決勝で当たった源平選手は高校の先輩で、今まで一度も勝ったことのない、すごく強い相手です。絶対に自分が勝ちたいという気持ちで、『どんどん攻めて行こう』と思っていた。その通りの試合運びができたと思います」


 ■女子72㎏級優勝・新倉すみれ(神奈川大=同大学の学生選手として初の全日本選手権優勝)「準々決勝、準決勝では、前に出る自分のレスリングを貫けなかったので、決勝は自分からどんどん前に出ることを意識して臨みました。その結果だと思います。明治杯(全日本選抜選手権)の時は相手に圧倒されて何もできなかったので(決勝で古市雅子にフォール負け)、練習では常に前に出るレスリングを意識した。負けている時でも必ず取りに行く練習をしていました。

 大学ではほとんど男子選手と練習しています。女子選手とやる時なら入り込める技も、(男子選手には)うまくかわされたりすることが多い。常に考えながら自分が入りたいタックルを考えて練習するようにしています」

 







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