来年は「プレ世界選手権」として、男子グレコローマンも実施へ…ヤリギン国際大会（ロシア）

氷点下30度！ 厳寒のシベリア、クラスノヤルスクで行われる「ヤリギン国際大会」。来年は3スタイルの熱き闘いが展開されそう

　1月27～30日にロシア・クラスノヤルスクで行われた「ヤリギン国際大会」は、ロシア協会のイワン・ヤリギン元会長（1998年に交通事故で死亡）の業績を記念し、同氏の故郷で開催されている男子フリースタイルと女子の大会。「ロシア最高レベルの国際大会」とも言われるほど、ロシア国内と世界から強豪選手が集まっている。

　来年は、同地で9月に2024年パリ・オリンピックの第1次予選として世界選手権が開催される予定だが、「ヤリギン国際大会」をプレ世界選手権と位置づけ、男子グレコローマンも実施されることになりそうだ。

　ヤリギン氏の夫人で、大会を主催運営するナタリア・ヤリギナ世界レスリング連盟（UWW）副会長が明らかにし、ロシア協会ホームページが報じた。ヤリギン氏への追悼で毎年この大会を訪れているアレクサンダー・カレリン氏（オリンピック3度優勝）とも話し合い、支持してもらったという。

　ヤリギナ副会長は、この大会をUWWのランキング大会にしたい意向もコメントした。その場合、ロシアからも3選手までしか出場できないが、「多くのオリンピック・チャンピオンと世界チャンピオンに参加してもらい、大会のステータスを上げたい」と話した。