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2022.06.18

アジア王者・塩谷優(拓大)が世界王者・松井謙(日体大)との激闘を制す、藤波朱理(日体大)は通算100連勝…2022年明治杯全日本選抜選手権・第3日

 

 2022年明治杯全日本選抜選手権第3日は6月18日、東京・駒沢体育館で男女8階級が行われ、世界王者と2年連続アジア王者の激突で注目された男子グレコローマン55kg級は、世界王者の松井謙(日体大)がアジア王者の塩谷優(拓大)を破って2年連続優勝。しかし、世界選手権代表決定プレーオフでは塩谷が雪辱し、初の世界選手権出場を決めた。

決勝、プレーオフとも大激闘を展開した塩谷優(拓大)と松井謙(日体大)。世界最高レベルの闘いは、塩谷が勝ち抜いた

 本戦は、1-1となった第2ピリオド、塩谷がグラウンドの攻撃権を取ったものの攻撃に失敗し、松井が5-1とリード。終了間際に場外ポイントを取って6-1として勝った。プレーオフでは松井がグラウンドの防御で相手の下半身を触ってしまう反則で0-3とされる苦しいスタート。ラスト30秒に3-4としたが、塩谷が終了間際に2点を取って激戦にピリオドを打った。

 女子53kg級は昨年の世界チャンピオン、藤波朱理(日体大)が3試合に勝って優勝。2年連続の世界選手権代表を決めた。藤波は初戦の2回戦をフォール、準決勝をテクニカルフォールで、ともに第1ピリオドで勝利。決勝は2017・18年に55・53kg級で世界チャンピオンになっている奥野春菜(自衛隊)を4-0で破った。藤波は2017年全国中学生選手権決勝で敗れたあと、国内外で27大会連続優勝を達成。100連勝をマークした。

通算100連勝をマークし、2年連続世界選手権出場を決めた藤波朱理(日体大)

 男子フリースタイル92kg級は全日本チャンピオンの高谷惣亮(ALSOK)が優勝。7度目の優勝を果たすとともに、全日本選手権に続いて4階級制覇を達成。4階級にわたって7度目の世界選手権(3度のオリンピックを含めて10度目の世界大会)に挑む。同70kg級は全日本チャンピオンでアジア選手権優勝の成國大志(MTX GOLDKIDS)が準決勝で髙橋海大(日体大)に不覚を喫したものの、高橋とのプレーオフに勝って初の世界選手権出場を決めた。

 同86kg級の白井勝太(クインテット)は決勝で奥井眞生(自衛隊)に敗れたあと、プレーオフで雪辱。2018年以来の世界選手権行きを決めた。97kg級は石黒峻士(新日本プロレス職)が勝ち、昨年に続く世界選手権出場。男子グレコローマンは岡嶋勇也(警視庁)が全日本選手権に続いて優勝し、2019年に続いて2度目の世界選手権へコマを進めた。

 女子72kg級は、昨年の世界チャンピオンの古市雅子(自衛隊)が決勝で全日本チャンピオンの新倉すみれ(神奈川大)を破り、プレーオフでも勝ってデフェンディング・チャンピオンとして世界選手権に臨む。

 各階級の成績は下記の通り。(撮影=矢吹建夫)

男子フリースタイル92kg級の高谷惣亮(ALSOK)は4階級目の世界選手権出場を決める

準決勝で不覚を喫した男子フリースタイル70kg級アジア王者の成國大志(MTX GOLDKIDS)はプレーオフで雪辱

お知らせ
本協会Facebook page / instagramに、試合写真・ダイジェスト動画等が順次掲載されます。

 女  子  男子グレコローマン 男子フリースタイル
53kg 72kg 55kg 82kg 70kg 86kg 92kg 97kg

《プレーオフ》


女子

 【53kg級】=10選手エントリー

 ▼決勝
藤波朱理(日体大)○[4-0]●奥野春菜(自衛隊)

※藤波は2年連続2度目の優勝、世界選手権代表へ

 ▼3位決定戦
入江ななみ(ミキハウス)○[3-0]●片岡梨乃(早大)

 ▼3・5位決定戦
片岡梨乃(早大)○[8-2]●佐々木花恋(日大)
入江ななみ(ミキハウス)○[フォール、2:16=5-0]●服部里桜(法大)

 ▼準決勝
藤波朱理(日体大)○[Tフォール、1:45=10-0]●片岡梨乃(早大)
奥野春菜(自衛隊)○[4-1]●入江ななみ(ミキハウス)

 ▼2回戦
藤波朱理(日体大)○[フォール、1:41=6-0]●佐々木花恋(日大)
片岡梨乃(早大)○[8-2]●木村彩夏(法大)
奥野春菜(自衛隊)○[Tフォール、1:39=10-0]●服部里桜(法大)
入江ななみ(ミキハウス)○[Tフォール、3:18=10-0]●清水美海(日大)

 ▼1回戦
佐々木花恋(日大)○[フォール、2:30=7-0]●中川夏希(同志社大)

 《棄権》下野佑実(育英大)

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 【72kg級】=8選手エントリー

 ▼世界選手権代表決定プレーオフ
古市雅子(自衛隊)○[2-0]●新倉すみれ(神奈川大)

※古市は世界選手権代表へ

 ▼決勝
古市雅子(自衛隊)○[9-6]●新倉すみれ(神奈川大)

※古市は2年連続2度目の優勝

 ▼3位決定戦
藤倉優花(育英大)○[3-2]●水島京香(日体大)

 ▼3・5位決定戦
水島京香(日体大)○[7-0]●高田ここな(日体大)
藤倉優花(育英大)○[不戦勝=負傷]●和地美咲(日体大)

 ▼準決勝
新倉すみれ(神奈川大)○[Tフォール、4:08=11-0]●高田ここな(日体大)
古市雅子(自衛隊)○[不戦勝=負傷]●和地美咲(日体大)

 ▼1回戦
新倉すみれ(神奈川大)○[Tフォール、4:53=11-0]●水島京香(日体大)
高田ここな(日体大)○[8-4]●小林奏音(専大)
和地美咲(日体大)○[8-2]●中村旭(東京・日体大桜華高)
古市雅子(自衛隊)○[9-0]●藤倉優花(育英大)


男子グレコローマン

 【55kg級】=10選手エントリー

 ▼世界選手権代表決定プレーオフ
塩谷優(拓大)○[6-3]●松井謙(日体大)

※塩谷は世界選手権代表へ

 ▼決勝
松井謙(日体大)○[6-1]●塩谷優(拓大)

※松井は2年連続2度目の優勝

 ▼3位決定戦
塩崎泰隆(日体大)○[Tフォール、5:06=9-1]●尾西大河(早大)

 ▼3・5位決定戦
塩崎泰隆(日体大)○[8-1]●二宮健斗(日本文理大)
尾西大河(早大)○[6-5]●荒木瑞生(九州共立大)

 ▼準決勝
塩谷優(拓大)○[Tフォール、3:23=9-0]●塩崎泰隆(日体大)
松井謙(日体大)○[Tフォール、5:08=8-0]●荒木瑞生(九州共立大)

 ▼2回戦
塩谷優(拓大)○[Tフォール、3:18=8-0]●二宮健斗(日本文理大)
塩崎泰隆(日体大)○[Tフォール、1:51=9-0]●駒井大輝(近大)
荒木瑞生(九州共立大)○[Tフォール、1:53=10-2]●杉本陸斗(日大)
松井謙(日体大)○[5-4]●尾西大河(早大)

 ▼1回戦
二宮健斗(日本文理大)○[Tフォール、5:10=15-7]●山際航平(日体大)
尾西大河(早大)○[Tフォール、2:12=9-0]●岡本景虎(専大)

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 【82kg級】=11選手エントリー

 ▼決勝
岡嶋勇也(警視庁)○[6-4]●田中真男(奈良・天理教校学園高コーチ)

※岡嶋は2大会ぶり2度目の優勝、世界選手権代表へ

 ▼3位決定戦
藤井達哉(後藤回漕店)○[8-1]●山口蓮汰(神奈川大)

 ▼3・5位決定戦
藤井達哉(後藤回漕店)○[8-2]●川村洋史(自衛隊)
山口蓮汰(神奈川大)○[5-1]●玉岡颯斗(早大)

 ▼準決勝
岡嶋勇也(警視庁)○[5-1]●藤井達哉(後藤回漕店)
田中真男(奈良・天理教校学園高コーチ)○[Tフォール、2:16=8-0]●玉岡颯斗(早大)

 ▼2回戦
岡嶋勇也(警視庁)○[7-3]●川村洋史(自衛隊)
藤井達哉(後藤回漕店)○[フォール、1:44=5-0]●窪田大羅(中大)
玉岡颯斗(早大)○[4-0]●高原崇陽(専大)
田中真男(奈良・天理教校学園高コーチ)○[Tフォール、0:49=8-0]●山口蓮汰(神奈川大)

 ▼1回戦
川村洋史(自衛隊)○[Tフォール、3:50=8-0]●青山夢斗(周南公立大)
高原崇陽(専大)○[6-6]●梶浦敦規(天理大)
山口蓮汰(神奈川大)○[7-1]●樋口徹心(日体大)


男子フリースタイル

 【70kg級】=11選手エントリー

 ▼世界選手権代表決定プレーオフ
成國大志(MTX GOLDKIDS)○[フォール、1:22=4-2]●髙橋海大(日体大)

※成國は世界選手権代表へ

 ▼決勝
髙橋海大(日体大)○[3-1]●大野恵太郎(日体大)

※高橋は初優勝

 ▼3位決定戦
成國大志(MTX GOLDKIDS)○[Tフォール、3:42=12-2]●畔上浩輝(近大)

 ▼3・5位決定戦
成國大志(MTX GOLDKIDS)○[Tフォール、2:56=13-2]●永松麗(周南公立大)
畔上浩輝(近大)○[6-3]●佐長拓未(同志社大)

 ▼敗者復活戦
畔上浩輝(近大)○[不戦勝=負傷]●高田煕(日体大)

 ▼準決勝
髙橋海大(日体大)○[7-1]●成國大志(MTX GOLDKIDS)
大野恵太郎(日体大)○[4-0]●佐長拓未(同志社大)

 ▼2回戦
成國大志(MTX GOLDKIDS)○[Tフォール、3:49=12-1]●坂野秀尭(神奈川・日本大藤沢高職)
髙橋海大(日体大)○[Tフォール、4:16=12-2]●永松麗(周南公立大)
佐長拓未(同志社大)○[5-0]●藤田光星(国士舘大)
大野恵太郎(日体大)○[5-2]●高田煕(日体大)

 ▼1回戦
坂野秀尭(神奈川・日大藤沢高職)○[9-4]●飯田翔真(山梨学院大)
大野恵太郎(日体大)○[8-1]●畔上浩輝(近大)

 《棄権》計良涼介(早大)

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 【86kg級】=7選手エントリー

 ▼世界選手権代表決定プレーオフ
白井勝太(クインテット)○[2-1]●奥井眞生(自衛隊)

※白井は世界選手権代表へ

 ▼決勝
奥井眞生(自衛隊)○[2-1]●白井勝太(クインテット)

※奥井は初優勝(74kg級を合わせて3度目の優勝)

 ▼3位決定戦
白井達也(日体大)○[2-2]●松雪泰成(レスターホールディングス)

 ▼3・5位決定戦
松雪泰成(レスターホールディングス)○[Tフォール、0:51=10-0]●市川アンディ(神奈川大)

 ▼準決勝
白井勝太(クインテット)○[2-0]●白井達也(日体大)
奥井眞生(自衛隊)○[フォール、4:47=6-0]●松雪泰成(レスターホールディングス)

 ▼1回戦
白井達也(日体大)○[4-2]●五十嵐文彌(山梨学院大)
奥井眞生(自衛隊)○[Tフォール、4:15=10-0]●市川アンディ(神奈川大)
松雪泰成(レスターホールディングス)○[Tフォール、1:19=12-0]●権田龍(周南公立大)

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 【92kg級】=9選手エントリー

 ▼決勝
高谷惣亮(ALSOK)○[Tフォール、2:36=10-0]●阿部光(中大)

※高谷は初優勝(74・79・86kg級と合わせて7度目)、世界選手権代表へ

 ▼3位決定戦
三浦哲史(拓大)○[7-1]●山中良一(愛知・名古屋工高教)

 ▼3・5位決定戦
三浦哲史(拓大)○[2-0]●坂井孝太朗(明大)
山中良一(愛知・名古屋工高教)○[フォール、1:48=4-0]●小尾優弥(九州共立大)

 ▼準決勝
高谷惣亮(ALSOK)○[Tフォール、1:17=12-1]●三浦哲史(拓大)
阿部光(中大)○[2-2]●山中良一(愛知・名古屋工高教)

 ▼1回戦
高谷惣亮(ALSOK)○[フォール、2:43=10-0]●坂井孝太朗(明大)
三浦哲史(拓大)○[Tフォール、0:58=10-0]●山口拓真(周南公立大)
山中良一(愛知・名古屋工高教)○[Tフォール、4:16=13-2]●竹内亮亘(ALSOK)
阿部光(中大)○[Tフォール、0:55=10-0]●小尾優弥(九州共立大)

 《棄権》大津拓馬(ALSOK)

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 【97kg級】=7選手エントリー

 ▼決勝
石黒峻士(新日本プロレス職)○[4-0]●伊藤飛未来(日体大)

※石黒は2年連続2度目の優勝、世界選手権代表へ

 ▼3位決定戦
園田平(自衛隊)○[Tフォール、0:41=10-0]●伊藤慧亮(明大)

 ▼3・5位決定戦
園田平(自衛隊)○[Tフォール、4:05=14-2]●品田陽平(法大)

 ▼準決勝
石黒峻士(新日本プロレス職)○[Tフォール、1:22=10-0]●伊藤慧亮(明大)
伊藤飛未来(日体大)○[Tフォール、4:41=10-0]●品田陽平(法大)

 ▼1回戦
伊藤慧亮(明大)○[2-1]●奥田歩希(九州共立大)
伊藤飛未来(日体大)○[11-6]●園田平(自衛隊)

 《棄権》山崎祥平(早大)







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