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2022.08.21

【2022年全日本学生選手権・特集】U20アジア3位の成長株が学生王座を奪取!…男子グレコローマン63kg級・澤田幸明(拓大)

 

U20アジア銅メダルのあと、学生の王座を奪取した澤田幸明(拓大)=撮影・保高幸子

 日体大が全10階級で決勝進出を果たした2022年全日本学生選手権の男子グレコローマン。これまでに例のない「一大学による全階級制覇」もありえたが、決勝戦の第3試合に行われた63kg級で澤田幸明(拓大)が優勝。意地を見せた(最終的に130kg級も拓大選手が優勝)。

 7月上旬にバーレーンで行われたU20アジア選手権で銅メダルを獲得し、成長著しい選手。「初めて大学のタイトルを取れて、うれしいです」との第一声だが、和歌山・和歌山北高時代にも全国大会優勝とは縁がなく、これが初のタイトルの獲得。「最後まで自分からプレッシャーをかけることができた。グラウンドもしっかり切ることができたのがよかった」と勝因を分析した。

 U20アジアでの銅メダル獲得の勢いも否定しなかった。海外での大会でグラウンドの防御の強さの必要性を実感し、この大会までの1ヶ月ちょっとの間にも、その強化に力を入れてきたと言う。

高校時代はJOC杯2位が最高

 母・千恵さんは、1990年代後半に中京女子大学(現至学館大)で活躍。1998年に東京で行われたアジア国際トーナメント(アジア選手権の予定が、参加国が規定に達せず国際大会として実施)で優勝した選手。

準決勝に続き、決勝も激しい攻防となったが、競り勝った=撮影・保高幸子

その影響もあって、徳島県にいた小学生時代にレスリングをやったが、中学では柔道へ。その間もレスリングへの思いは持ち続け、高校へ進んでから再びレスリングに取り組んだ。

 進んだ先は和歌山北高校。同校の森下浩監督(現高体連専門部強化委員長)の指導に引かれ、徳島から越境して挑んだ。「とてもていねいに指導してくれました」と振り返る。しかし、キッズ~中学とレスリングに専念していた選手には及ばず、高校時代は2年生のときにJOCジュニアオリンピックカップ・カデットで2位が最高。

 同年の世界カデット選手権にも出場したが、2試合ともテクニカルフォール負けと、まったく通じなかった。高校の時点では、まだ国内のトップレベルには達することができなかった。その要因は「気持ちだと思います」と振り返る。強豪が相手だと、それでおじけづく自分がいたようだ。

拓大で基礎の重要性を学び、精神力も強化

初の学生日本一に、小さくガッツポーズ=撮影・保高幸子

 力をつけたのは拓大に進んでから。飛躍の要因を「基礎の重要性を学び、しっかりやったからだと思います」と言う。国内のトップ大学であり、気持ちのうえでももまれたことがよかったようだ。

 学生王者に輝き、これで全日本選手権への出場という目標が見えてきた。その前に全日本大学グレコローマン選手権などの大会もあるが、「今大会は1-1とかの試合もあったし、(出場は各大学から各階級1選手なので)まだ部内で勝てるかどうかも分かりません」と、出場自体も目標となる。「ひとつひとつの試合に集中し、勝っていきたい。それを積み重ねていけば、自分の目標に到達すると思います」。

 「目標とは、世界選手権やオリンピック?」との問いに、「いや、まず全日本選手権での優勝です」との答え。全日本で勝たなければ、その先はないので、国内制覇が最優先の目標となる。「スタンドの攻撃力がまた全然ないので、しっかり取り組みたい」と話し、今後の飛躍を誓っていた。

 







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