【記録】白井達也（日体大）と伊藤飛未来（日体大）が71・72人目の両スタイル制覇…全日本学生選手権

　2022年全日本学生選手権・男子では、白井達也（日体大）と伊藤飛未来（日体大）が両スタイル制覇を達成した。大会史上71・72人目。2018年に4日間・当日計量のルールが復活してからは、2・3人目となる。

　両スタイル制覇は、減量の関係もあるのか圧倒的に重量級選手が多い。しかし、軽量級でも朝倉利夫（52kg級＝現国士舘大部長）、佐藤満（52kg級＝現専大コーチ）、小林孝至（48kg級＝現国際武道大監督）といった、のちに世界選手権やオリンピックで優勝している選手が達成している。

　いずれも、４日間とも当日計量だった時代のこと。強くなる選手は、４日連続計量などものともしない強さを持っているか、過度な減量はしていなかったということだろう。

　過去70人のうち、その後、全日本大学グレコローマン選手権と全日本大学選手権も勝ち抜いたのは9人のみで、2010年の岡太一（拓大）以降、生まれていない（注＝全日本大学グレコローマン選手権が始まったのは1989年なので、四冠王はそれ以降の選手が対象）。

　全日本学生選手権の両スタイル達成選手は下記の通り。（撮影＝保高幸子）

▲グレコ87kg級とフリー92kg級制覇の白井達也

▲両スタイルの97kg級を制した伊藤飛未来　　　

全日本学生選手権・両スタイル優勝選手

※階級のGはグレコローマン、Fはフリースタイル、記載なしは両スタイル同じ階級。★は、その後の全日本大学グレコローマン選手権と全日本大学選手権も勝って学生四冠王者へ。