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2022.10.22

U23世界選手権(スペイン)出場の男子グレコローマン・チームが帰国

 

 スペイン・ポンテベドラで行われている2022年U23世界選手権に出場した男子グレコローマン・チームが10月21日、成田空港に帰国した。金メダルはなかったが、過去最高のメダル3個(いずれも銅メダル)を獲得し、国別対抗得点は前回大会(2019年)を上回る5位だった。

 笹本睦監督(日本オリンピック委員会)は「(全体的に)課題だったグラウンドでかなり守れ、ポイントも取っていた。銅メダルを取った3人は、強い選手に勝っての3位。やってきた強化の成果は出ていると思います」と総括。

▲帰国した選手をねぎらう笹本睦監督

 メダルには手が届かなかったが、97kg級の仲里優力(佐賀県スポーツ協会)がカザフスタンの選手を含めて2勝したことも評価。これまで重量級は初戦敗退が多く、世界との差を感じることが多かったが、「スタンドでポイントを取り、内容もよかった」と、踏ん張りをたたえた。

 課題だったグラウンドの防御がよくなっていたことのほか、上位へ行った選手はスタンド戦で相手を追い込み、ばてさせて力を出せないようにする闘いができたと指摘する。「グラウンドだけではなく、スタンドの攻撃力も大事。そのあたりを継続的にやっていきたい。U23世代が世界でメダルを取って飛躍してくれることで、グレコローマンの活性化につながる」と話した。

 スペインの首都から遠く離れた地での大会で、そこまでの移動にエネルギーを費やし、現地ではホテルと会場がバスで30分以上かかる環境だったという。「選手は大変だったと思うけど、結果を出してくれました」とねぎらった。

 藤村義コーチ(自衛隊)は「銅メダルを取った3選手は、前に出るレスリングがしっかりできていた」と、笹本監督と同じくスタンド戦で攻勢を取れたことを勝因に挙げる。他の選手も。前に出ようとする気持ちはあったものの、組み手の力不足で逆に押されてしまい、前に出られなかったと分析。組み手の細かな技術を身につけることを課題に挙げ、スタンド力の強化を望んだ。


 ■63kg級3位・池田龍斗(日体クラブ)「自分でもびっくりの銅メダルですけど、取れてよかったです。(負けた相手のイラン選手は)動画で映像を見ていましたが、やってみるとプレッシャー(押し)が強く、またひとつ、世界での壁を感じ、自分の足りないところを知ることができました。

 (そのあとの2試合は接戦を勝ち抜く)今までの自分なら、こうした展開では落としていたでしょう。今回は、メダルを取りたい、という強い気持ちが接戦を勝ち抜けた要因だったのではないかな、と思います。(7月の)ポーランド国際大会と世界選手権で結果を残せず、世界では勝てないのか、とも思いましたが、その経験を生かすことができた遠征でした。全日本選手権は63kg級に出て、しっかり勝ちたい」


▲銅メダル獲得の(左から)日下尚、曽我部京太郎、池田龍斗

 ■67kg級3位・曽我部京太郎(日体大)「優勝するつもりでいたので、3位は悔しいですが、メダルを取れたことはよかったと思います。自分のスタイルが世界で通じることが分かった。全日本選手権に向け、今回駄目だった部分を修正して勝ち切れるようにしたい。

 (負けた相手のフランス選手は)一発の技があって、取るときはしっかり取ってくる選手でした。全体として、スタンド戦は自分のペースで闘えましたが、グラウンドでもローリングを1回返すことができ、よかったです。スタンドで確実にポイントを取れる技を身につけ、ローリング1回では追いつかれてしまうので、2回、3回と返せる技術を身につけていきたい」


 ■77kg級3位・日下尚(日体大)「悔しい気持ちが強いですが、銅メダルを取れたことは、素直にうれしいです。(負けた相手はシニアの世界3位で)最初に5点を取ったときは、勝てるんじゃないかな、と思いましたが、そこから逆転される自分は甘かったです。体力で負けていて、実力でも負けていた。他の選手とは違った強さを持っていました。(3位決定戦の)イラン選手も強かったのですが、絶対に勝つ、という強い気持ちを持って闘い抜くことができ、その結果、逆転勝ちにつながったと思います。

 自分は、国内では4番手の選手。ここで浮かれているヒマはない。この勢いをもって全日本選手権に臨み、オリンピックのキップをつかめるように頑張りたい」







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