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2022.12.14

2022年ワールドカップ(米国)出場の男女チームが帰国

 

 米国・アイオワ州コーラルビルで行われた女子と男子フリースタイルの2022年ワールドカップに参加した男女チームが12月13日、羽田空港着の日本航空で帰国した。女子は予選リーグ2試合を、ともに5-5ながら勝ち点合計の差で敗れ、男子フリースタイルはイランと世界選抜チームの壁にはね返され、いずれも順位決定戦に進むことはできなかった。

 女子の栄希和コーチ(至学館大職)は「結果として予選敗退となって悔しい気持ちはあります」と前置きしながら、若い発展途上の選手中心のチームで臨み、「優勝したウクライナにも5-5、3位になったモンゴルにも5-5で、五分の闘いができたことは、自信にしていいことだと思います」と評価した。

 ともに、あと1勝すればチームの勝利だった。同点で負けた試合や、1点差負けの惜敗もあり、大きな実力差はないと断言。「内容的には優勝を狙え、優勝できるチームでした。この大会で経験したことを所属に持ち帰り、強化に役立ててほしい」と話した。

▲コーチとして選手を支えた栄希和コーチ(左)。中央は德原姫花(自衛隊)、右は豊田雅俊コーチ(警視庁)=UWWサイトより

 男子フリースタイルの前田翔吾コーチ(日本オリンピック委員会/クリナップ)は、強豪2チームを相手に、「結果だけでなく、内容的に、もっと厳しいものになることも覚悟していました」と試合前の気持ちを打ち明ける。しかし、軽量級では接戦の試合もあり、手ごたえを感じた選手もいて、収穫はあったことを話した。

 重量級は大きな差があったのが現実で、その差の大きさに打ちひしがれているような選手もいたという。しかし、これまでジュニアやU23でやっていた選手がシニアの世界トップと闘えば差があるのが当りまえで、「そんなに絶望することではない。一歩一歩進んでいくことで追いつける」と伝えたという。

 「現状を知らないと、そこに向かってくことはできない」とも話し、全員にとっていい経験だったと締めくくった。

▲2戦2勝と奮戦した3選手。左から森川海舟(拓大)、片岡梨乃(早大)、山本和佳(至学館大)

2戦全勝は3選手、この経験を全日本選手権にぶつける

 2試合とも勝った選手は、女子2選手、男子1選手。女子53kg級の片岡梨乃(早大)は「2試合とも勝ちましたが、チームの勝利のために、フォールかテクニカルフォールで圧倒的に勝ちたかった(注=勝ち点が高いため)。前半、じっくり見すぎてしまい、悔しい気持ちの方が強いです」と反省の弁。団体戦の国際大会は初めてで、「緊張しない方なんですが、国を代表して闘うという気持ちになって、最初は硬くなってしまいました」と言う。

 モンゴルは世界2位の選手ではなく、55kg級でエントリーしていたアジア選手権同級2位の選手が階級を変えて出てきた。「ちょっと戸惑いましたけど、自信を持って闘いました。もっとできたことがあったかな、と思います」と欲の深いところを見せ、全日本選手権へ向けて「今回の反省点を改善し、自分のレスリングを目指して頑張ります」と話した。

 76kg級の山本和佳(至学館大)は「2試合とも接戦でしたけど、両方とも勝てて素直にうれしいです」と第一声。ともにチームスコア4-5での出番だった。勝ち点の関係で、フォール勝ちしてもチームの勝利はないことは分かっていたが、「4-6と5-5では違うと思いました」と、最後を勝利で締めくくる意欲は十分。その気持ちが上回った勝利と言えよう。

 今年、U20アジア選手権で優勝しているが、シニアの国際大会出場は初めて。「この経験を自信にして全日本選手権で頑張りたい」と、すぐにやってくる大舞台を見すえた。

▲世界の晴れ舞台に立った片岡梨乃(左)と山本和佳=UWWサイトより

 男子で唯一2戦全勝だった61kg級の森川海舟(拓大)は、ともにテクニカルフォール勝ちの殊勲。「大学に進んでから海外の試合は初めてでした。自分の力がどこまで通用するか考えながら思い切ってやり、動くことができました」と話す。65kg級へ上げることを決めていて、筋力アップの途中。「力をそれなりにつけていた。思った通りに動けたことはうれしかったです」と言う。

 全日本選手権は65kg級に出場する。オリンピック王者(乙黒拓斗)との対戦もありうるが、「挑戦者なので、それを忘れず、気負うことなく自分のレスリングをやりたい。結果につながらなくとも、改善点を見つけて今後に取り組みたい」と話した。







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