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2022.12.15

【2022年西日本学生秋季リーグ・特集】二部で再スタートの中京学院大が7戦全勝で優勝、一部優勝を目指す闘いが再スタート

 

 2019年には春秋連覇を達成し、2012年からの8年間で6度の優勝経験を持ちながら、二部リーグでの出直しとなった中京学院大が、2022年西日本学生秋季リーグで7戦全勝をマーク。優勝して一部復帰を決めた。

 初日の4試合を4連勝。この時点で同志社大も4戦無敗。最終日はその2チームによる全勝対決でスタートし、中京学院大が開始から4連勝。最後は5-2で勝ち、優勝をほぼ手中におさめた。

▲7戦全勝で二部リーグ優勝。一季で一部復帰を決めた中京学院大

 馬渕賢司監督は「春季は落ちるべくして落ちた内容。どのように立て直すかを工夫しました。最低限の結果は出してくれてホッとしています」と安堵の表情。二部降格が決まったあと、周囲から「なんで落ちたの?」「二部リーグのチームだとは思っていない」といった声が多くあり、「その応援が励みでした」と振り返った。

 春季は、ポイントゲッターを就職活動で欠いてしまったことと、「勝ちにこだわる気持ちが足りなかった。ポイントゲッターが抜けても、他の選手が補うことがなかった」と言う。今回はけが人がいつも以上に多く、テーピングをして試合をする選手もいて、その面が不安だったと言う。

▲同志社大との全勝対決、3連勝のあと、125kg級の佐々岡誇仁がテクニカルフォール勝ちし、チームの勝利を決めた

コーチング(coaching)とティーチング(teaching)と使い分け

 全勝対決をあっさり制するなど、本当に不安があったのか分からない戦力だったが、「冷や冷やの連続でしたよ」とのこと。確かに最終日第2試合の天理大戦は、「当たり(対戦順序=抽選で決まる)の問題もあったが」(監督談)、チームスコア3-3とされ、最後の試合で勝つ内容。悠然として試合を見つめられたわけではないようで、来年から一部で闘うための課題は少なくない。

 指導で一番気をつけたのは、単に「やれ!」ではなく、なぜその練習をやるかを考えさせたこと。「なぜ、この練習が必要だと思う?」と問いかけつつ、選手に納得してやってもらう練習を心がけた。「コーチング(coaching)とティーチング(teaching)がありますが、コーチングすべきときと、ティーチングすべきときをきちんと分けて指導に当たってきました」と言う。

▲チームを支えた武元良樹主将。6戦全勝で失点0とリーダーの役目を果たした

 日本協会のU20部門のヘッドコーチであり、自チームとの強化の両立は厳しい面があったのは事実。海外遠征などで大学の練習を空けることも多かった。だが、1年間を終えてU20強化の基盤ができ、両立の流れはつかめた。

 来年は、一部残留は言うまでもなく、“指定席”(優勝)への復帰が目標となる。最終戦では3年生を5人起用するなど、来季を見据えた闘いを実行して準備も怠りないが、「それらの選手(現3年生)が抜けたあとも考えないとならない」と、今の1・2年生の強化にも力を入れる腹積もり。栄光を取り戻す闘いが、あらためて始まる。







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