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2022.12.29

【2022年全日本選手権・特集】健闘選手の声(男子グレコローマン)

 

(2022年12月22~25日、東京・駒沢体育館 / 全日本選手権取材班)


 ■55kg級・尾西大河(早大=決勝で高校生の金澤孝羽に敗退)「普段から指導していただいているコーチや先輩方に、こんな結果になってしまって申し訳ないです。決勝も勝てる内容だった。最後のスタンドで取り切ることができなかった。取り切る展開が少なかった結果、負けてしまった。6月(明治杯)まで、また一からやることが一番の課題だと思います」


 ■55kg級・浅川享助(北杜クラブ=史上最高齢の51歳0ヶ月14日で出場も、初戦敗退)「もっとできると思っていた。この試合をもって(最後)、と思っていたけど、いまは悔しいだけ。またやろうかなと思います。年齢はおまけ。勝ちたいという気持ちがあるから出ている。

 レスリング歴は36年です。まだ緊張もするし、試合前はワクワクし、マットに上がるとドキドキする。高校、大学のときと変わらない気持ちを持てるのが楽しい。でも、反省もしないと、周りから『まだやっているよ』と思われるかもしれない。けがでもすればやめられるとも思うけど、体は柔らかいので大きなけがもしない。自分が納得するまでやりたい」


 ■60kg級・河名真偉斗(自衛隊=全日本選手権で初の決勝進出も2位)「今大会、自衛隊のグレコローマンは重量級の強さが目立っていますが、軽量級でも強い選手がいるところを表現したかったです。大会前にはフィジカル面でもトレーナーさんについてもらったり、練習量も増やしてきたりした。

 (決勝では)負けてしまいましたが、6月につながるいい大会になったと感じています。今までは大学(専大)の所属でしたが、春から自衛隊体育学校の所属に変わり、日本のトップレベルの選手たちにもまれながら、成長できているなと感じています。(話し方が自衛官っぽいという問いに)そういう意識はしていませんが、社会人としての自覚を持って大会に挑もうとは思っています」


 ■60kg級・塩谷優(拓大=2年連続優勝の55kg級から階級を上げて臨むも、五味虹登=育英大=相手に初戦敗退)「相手が大きく、自分が小さいというのもあって、階級を上げて簡単には勝てないなということをあらためて感じました。今回は1回戦負けだったので、まずは一回勝って、それを続けていきたい。優勝するという目標はもちろんありますが、高望みせずに自分の力をしっかり出して勝っていきたいです。

 55kg級に比べて一番違うのは、やはり力が強いこと。まずは筋力トレーニングをして、もう一回、しっかり体を作り直したいです。負けたことのある相手で少し嫌なイメージもありました。5㎏の差は大きくて、体の重さに慣れていなくて、すぐ疲れてしまう。体づくりをしっかりしていきたい」


 ■60kg級・竹下航生(拓大=4位入賞の昨年大会以来、1年ぶりの実戦復帰)「3月の終わりにハムストリング付着部をケガして、1年ぶりの試合でした。9~10月頃からマットに上がっての練習を再開して、久々の試合で緊張しましたが、それ以上に本当にワクワクしていました。ずっと辛くて大変な1年間でした。その中でも、こうして試合に出られることに喜びを感じていました。

 (準決勝で闘った文田選手は)初めて試合をして、部分、部分を切り取るとやはり世界一だなと感じるところはありましたが、闘える部分もあるな、と。負けている分際で大きなことは言えませんが、追いつける距離にいると思いました。やっとの復帰ですが、パリの道はスタートしたばかりなので、そのレースに食い込んで、自分が出場するぞという気持ちです」


 ■63kg級・池田龍斗(日体クラブ=決勝は今年の明治杯と同じ顔合わせで、リベンジを許す)「悔しいというのが本音。6月に勝ったので、相手にとっては、今回は僕を倒すいい機会で、気持ちを作ってきたんだろうな、と感じました。技術的な面であれば、グラウンドの攻防、防御する技術が足りない。

 精神的な面では、今までは挑戦する側の人間だったので、闘志を燃やすということに関しては得意でした。6月に勝って、そこからの気持ちの作り方がよくなかったのかな、と思います。今までやってきた練習は少なくともマイナスには働かないと思うので、やってきたことを続けていって、次につなげたい」


 ■67kg級・遠藤功章(東和エンジニアリング=昨年大会と今年の明治杯で優勝、今回は決勝で曽我部京太郎に黒星)「このままじゃ駄目だなと…。悔しいです。リフトには自信があって、そこで点を取れず、自分の形じゃない動きをしたのが負けた原因です。

 (決勝でよかった点は)ないです。勝っているときから思っていましたが、今の自分のレベルでは通用しない相手が国内でも出てきていますし、海外に行ったらもっと自分の形が通用しない選手がいると思う。今のスタイルにプラス何かがないと勝てないなという感じです。後がないので、半年間、死にもの狂いで練習して、もう一回しっかりと勝ち切りたいと思います」


 ■77kg級・屋比久翔平(ALSOK=準々決勝で日下尚に敗北)「(大会前から調子が悪いと伝えられたヒザの状態について)いい状態か、と問われると、そうではないですが、出ている以上は勝てると思って出ているので、言い訳でしかないと思います。練習は制限をかけながらやってきて、今日に向けてしっかりと調整はしてきたつもりでした。つもりだった、というだけで、できてなかったという感じです。パリに向け、もう一度、自分のレスリングを見つめ直して一つ一つやっていきたい。

 (負けた相手は)日頃一緒に練習している仲ですし、しっかり研究されていました。グラウンドの守りはほぼ確実に守れるという自信はありましたが、攻めが不安要素のひとつとしてあって、自分の中で悪いものが出てしまいました」


 ■77kg級・日下尚(日体大=2年連続決勝進出も櫻庭功大に黒星)「どうしてこうなってしまったのか、理解が追いついていないです。今年一番チャンスの場面だったのに、今年一番ダメな試合をしてしまって、言葉が出てこないというか、とても悔しいです。グラウンドで大量失点をしてしまって、この展開になってしまいました。この負けを生かすことが収穫だと思います。オリンピック出場(の目標)は譲れないので、修正してオリンピックには必ず行きます」


 ■82kg級・田中真男(奈良・天理教校学園高教=昨年大会と今年の明治杯で2位、今大会も2位)「勝ちだけにこだわって、きれいなレスリングじゃなくても勝つことだけを考えていましたが、結果がついてこなかった。

 前半は自分の得意なグラウンドを活かして1点取れましたが、後半は相手の展開になって、グラウンドでも失点してしまいました。課題はスタンドだと感じていて、6分間最後まで闘える体力をつけられるよう、体づくりをしていきたいです。今後はまずスタンドで闘える肉体強化、メンタルが弱いのでそこも強化したい」


 ■87kg級・阪部創(自衛隊=2年ぶりの優勝を逸す)「最初にパッシブを取って先制するところはよかったのですが、グラウンドで点を取れない悪い展開になり、そこが足りなかったなと思います。自分の悪かったところを修正していって、次に向けて頑張りたいと思います」


 ■97kg級・仲里優力(佐賀県スポーツ協会=明治杯王者。準決勝で奈良勇太に敗退)「今大会は上に行くために変化を加えようと思って、スタンドで前に出て取りに行くレスリングをしようという作戦で臨んだ。いつもと違うことをやっているので、少し浮き足になって引手を与えてしまった。

 U23世界選手権に出場して、海外の選手と対等に戦うためには、スタンドで前に出て取れないと勝てないことがわかった。海外に行って初心に戻ろうと思ったので、今回の敗戦はいい勉強になりました。悔しいですけど、今回負けたから終わりじゃない。6月(明治杯)に絶対勝って、プレーオフで自分が勝って、世界選手権に臨みたい」


 ■97kg級・天野雅之(中大職=2年ぶりの優勝を逸す)「決勝の舞台で闘えたことが、かなりうれしい。自分自身、ベテランであるということは自覚していて、体力で勝てない部分を技術でカバーしたいという意識の元で試合には臨んだ。(闘ってみて)やっぱり普段の練習量が優っている方が最後は勝つ、ことを実感した。今後は技術だけじゃなくて体力というところを、ベテランらしからぬ動きというものを出していきたいと思う。

 中大職員ですが、今は国士舘大を拠点に練習させていただいています。まずは練習先を提供してくださる大学に感謝をしています。大学生と肌を合わせ、若い力というものをしっかり吸収しながら、まだ6月もチャンスはあると思うので課題を克服したいと思う」


 ■130kg級・小畑詩音(日体大=2度目の全日本選手権で準優勝)「日体大の“攻めて勝つ”という闘い方で勝つ予定だったのですが、最後は守り切れず、返されてしまった。またしっかり練習したいです。次は6月(明治杯)に勝って、奥村選手に勝ったらプレーオフという形になると思いますが、今回出場していない(全日本V8の)園田選手も出てくると思う。奥村選手と園田選手の両方に、スタンドで点を取りに行きながらグラウンドでしっかり守るというスタイルを貫いていけるように、練習していきたいと思います」







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