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2023.03.14

【特集】パリ・オリンピックまで500日(前編)…レスリング日程/代表選手選考システム

 

 2024年パリ・オリンピックは、きょう3月14日で「開幕まで500日」となった(レスリング競技開幕までは510日)。日本レスリング界にとってパリは、1924年大会で米国ペンシルベニア州立大の内藤克俊(広島県出身)が銅メダルを取り、栄光の歴史を刻んだ場所。あれから100年。伝統の継承を目指す闘いは、最終コーナーを回っている。

 入場券はすでに販売が開始され、昨年12月~今年1月に受け付けた三つのセッションを選べるセット券は、158ヶ国から325万枚が売れたという。3月15日からは個別販売の申し込みが始まる。

 パリ・オリンピックのレスリング競技日程と国内外の代表選考システムをあらためて紹介し(前編)、パリ・オリンピックで注目される世界レスリング界の動きを追った(中・後編)。


2024年パリ・オリンピック/レスリング日程

8月5日(月) 男子グレコローマン60・130kg級/女子68kg級 1回戦~準決勝
   6日(火) 前日スタート階級の敗者復活戦・ファイナル
        男子グレコローマン77・97kg級/女子50kg級 1回戦~準決勝
   7日(水) 前日スタート階級の敗者復活戦・ファイナル
        男子グレコローマン67・87kg級/女子53kg級 1回戦~準決勝
   8日(木) 前日スタート階級の敗者復活戦・ファイナル
        男子フリースタイル57・86kg級/女子57kg級 1回戦~準決勝
   9日(金) 前日スタート階級の敗者復活戦・ファイナル
        男子フリースタイル74・125kg級/女子62kg級 1回戦~準決勝
 10日(土) 前日スタート階級の敗者復活戦・ファイナル
        男子フリースタイル65・97kg級/女子76kg級 1回戦~準決勝
 11日(日) 前日スタート階級の敗者復活戦・ファイナル

 パリ・オリンピックで実施される階級は上記の18階級。各階級とも国内および世界の予選を勝ち抜いた16選手で争われる。


2024年パリ・オリンピック/代表選考システム

1、2022年天皇杯全日本選手権/2023年明治杯全日本選抜選手権

 2022年12月に行われた天皇杯全日本選手権と、今年6月に行われる明治杯全日本選抜選手権の結果により、9月に行われる世界選手権(オリンピック第1次予選)の代表が決まる。

 同じ選手が優勝した場合は、その選手が代表に決定。違う選手が優勝した場合は、両選手によって7月1日または2日に代表決定プレーオフが行われ、勝者が代表となる。

2、2023年世界選手権

 9月16~24日にセルビア・ベオグラードで行われる世界選手権が、パリ・オリンピックの第1次予選。各国は、各スタイルとも同年の大陸選手権に出場した階級と同じ階級数まで出場できる(例えば、大陸選手権に2階級出場の場合、世界選手権へは2階級までしか出場できない。アジア選手権は4月9~14日にカザフスタンで行われる)。

 オリンピック実施階級の上位5選手の所属するNOC(国内オリンピック委員会)に、オリンピック出場枠が与えられる。1位、2位、3位2選手の4枠のほか、3位決定戦で敗れた2選手が特別試合を行い、最後の1枠が決まる。(各階級5枠×18階級=90NOCが出場枠獲得)

《日本の代表決定規定》
■メダルを獲得して出場枠を取った選手は、オリンピックの日本代表に内定
■出場枠を取ったものの、メダルを取れなかった選手(5位の選手)は、2023年12月実施の天皇杯全日本選手権で優勝すれば、オリンピックの日本代表に内定
■上記の選手が天皇杯全日本選手権で優勝できなかった場合、同優勝選手と、後日、プレーオフを実施し、勝者が日本代表に内定。プレーオフは、全日本選手権から1ヶ月以内に実施する。

■代表選手がけが等で出場できず、補欠選手が出場して出場枠を取った場合の規定は「2023年世界選手権大会及び2024年パリ・オリンピックにおける選手選考基準について」参照)

■出場枠を獲得できなかった階級は、2024年春の大陸予選、および世界最終予選を目指す。

▲パリ・オリンピックへ向けて、出場枠獲得の最初の闘いの場となるセルビア・ベオグラードの会場=2022年世界選手権

3、2023年天皇杯全日本選手権

  2023年12月21~24日に行われる天皇杯全日本選手権(東京・代々木競技場第2体育館)で、世界選手権で出場枠を取ったもののメダルを取れなかった選手は代表権獲得を目指し(代表選考規定は前述の通り)、世界選手権で出場枠を取れなかった階級の選手は、予選出場の資格を目指す。

《予選代表の決定規定》
■世界選手権で出場枠を取れなかった階級の優勝選手を、2024年春の大陸予選と世界最終予選の代表選手とする。(全日本選手権の優勝選手が、けが等で出場できなかった場合の規定は「2023年世界選手権大会及び2024年パリ・オリンピックにおける選手選考基準について」参照)

4、大陸予選(第2次予選=2024年春)

 2024年3~4月に行われる各大陸予選が第2次予選。アフリカとオセアニアは2大陸で1つの予選。各国は、各スタイルとも同年1~3月に行われる大陸予選に出場した階級と同じ階級数まで出場できる(例えば、大陸選手権に2階級出場の場合、大陸予選へは2階級までしか出場できない)。

 各階級とも、出場枠を取っていない国の選手で争われる。第1次予選(2023年世界選手権)で出場枠を取った選手が、別のスタイルでその国が出場枠を取っていない階級に出場することはできる。

 各階級とも上位2選手の所属するNOCに出場枠が与えられる。(各階級2枠×18階級×4地域=144NOCが出場枠獲得)

 アジア選手権、オリンピック・アジア予選とも場所は未定。期日は、アジア選手権は「2月27日~3月3日」、オリンピック・アジア予選は「4月12~14日」が予定されている。

《日本の代表決定規定》
■出場枠を取った選手が、オリンピックの日本代表に内定。(全日本選手権の優勝選手が、けが等で出場できなかった場合の規定は「2023年世界選手権大会及び2024年パリ・オリンピックにおける選手選考基準について」参照)

5、世界最終予選(2024年5月)

 2024年5月9~12日に予定されている世界予選が最終予選。各階級とも、出場枠を取っていない国の選手で争われる。大陸選手権出場などの条件はなく、加盟国は何選手でも出場させられる。第1次予選(2023年世界選手権)と第2次予選(2024年大陸予選)で出場枠を取った選手が、別のスタイルでその国が出場枠を取っていない階級に出場することもできる。

 各階級とも上位3選手の所属するNOCに出場枠が与えられる。決勝進出の2選手のほか、3位決定戦に勝った2選手によって特別試合が行われ、勝者が最後の1選手となる(各階級3枠×18階級=54枠が出場枠獲得)

 開催都市は、現段階でブダペスト(ハンガリー)、ローマ(イタリア)、スコピエ(北マケドニア)、ソフィア(ブルガリア)が立候補している。

《日本の代表決定規定》
■出場枠を取った選手が、オリンピックの日本代表に内定(全日本選手権の優勝選手が、けが等で出場できなかった場合の規定は「2023年世界選手権大会及び2024年パリ・オリンピックにおける選手選考基準について」参照)

6、エントリー締め切り(7月8日)

 7月8日がエントリーの最終締め切り。







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