金城梨紗子(きんじょう・りさこ、旧姓川井=かわい)…2016年リオデジャネイロ・オリンピックで初の世界一へ
【生年月日、出身】1994年11月21日、石川県生まれ
【身長】159cm
【所属】愛知・至学館高~至学館大~ジャパンビバレッジ(2021年6月から、サントリーグループ・ジャパンビバレッジ)
【コーチ】栄和人
【レスリング歴】 2002年~
【全日本選手権成績】 2011年=3位(51kg級)、12年=3位(55kg級)、13年=3位(59kg級)、14年=2位(58kg級)、15年=優勝(60kg級)、16年=優勝(58kg級)、17年=優勝(62kg級)、18年=2位(57kg級)、2022年=優勝(59kg級)
【オリンピック・世界選手権成績 】2012年=7位(51kg級)、2015年=2位、2016年オリンピック=優勝(以上、63kg級)、2017年=優勝(60kg級)、2018年=優勝(59kg級)、2019年=優勝、2021年オリンピック=優勝(57kg級)
父・孝人さんは日体大OBで、1989年の男子グレコローマン74kg級学生二冠王者、母・初江さんは1989年世界選手権代表。金沢ジュニアクラブで小学校2年生の時からレスリングを始めるが、全国少年少女選手権は小学校6年生(2006年)の2位が最高。
2009年全国中学生選手権優勝を経て愛知・至学館高へ進み、2年生の時(2011年)の世界カデット選手権52kg級に出場して優勝。同年全日本選手権は3位と急速に力を伸ばし、2012年世界女子選手権51kg級に初出場して7位。
2013・14年は世界ジュニア選手権で連続優勝。2014年のアジア選手権優勝、2014・15年ワールドカップで全勝などシニアでも世界トップレベルの実力をつけ、2015年春、63kg級でリオデジャネイロ・オリンピックを目指すことを決意。
同年全日本選抜選手権で優勝し、世界選手権で2位。オリンピック出場を決め、2月のアジア選手権で63kg級として初の優勝を経験。上昇ムードをつくり、リオデジャネイロ・オリンピックで優勝。2017年は60kg級で闘い、アジア選手権と世界選手権を勝ち抜いた。
2017年全日本選手権(62kg級)と2018年全日本選抜選手権(59kg級)も制覇。62kg級で出場したアジア大会は3位(その後、繰り上げで2位)に終わったが、59kg級に出場した世界選手権で優勝した。同年の全日本選手権57kg級では、復帰してきた伊調馨の後塵を拝したが、2019年の全日本選抜選手権とプレーオフでリベンジ。世界選手権でも前年のチャンピオンを破って優勝。階級は違うが、4年連続世界一を達成するとともに、日本協会の規定で東京オリンピックの代表に内定した。
2021年東京オリンピックでは、2016年リオデジャネイロ・オリンピック53kg級優勝のヘレン・マルーリス(米国)との“オリンピック・チャンピオン決戦”を制するなどし、2大会連続優勝を達成した。大会後、元自衛隊選手の金城希龍さんと入籍し、「金城」姓へ。
2022年5月に第一子を出産。10月に全日本女子オープン選手権59kg級に復帰して優勝。年末の全日本選手権同級でも勝った。
(2022年12月現在)