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2021.06.11

レスリングからアケル・アル・オバイディ(イラク出身)が難民選手団として東京オリンピックへ参加

 

難民選手団として東京オリンピックに参加するイラク出身のアケル・アル・オバイディ=提供・UWW

 国際オリンピック委員会(IOC)は6月8日、難民選手団として11ヶ国出身の29選手が東京オリンピックに出場することを発表。レスリングでは、イラク出身で現在はオーストリアに住む男子グレコローマン67kg級のアケル・アル・オバイディ(20歳)が選ばれた。

 難民選手団とは、国を追われて難民となり、母国からの出場はできないが、オリンピック出場を目指す選手のため、IOCが2016年リオデジャネイロ大会から参加させた複数地域の混成チーム。同大会では、シリア、コンゴ民主共和国、エチオピア、南スーダン出身で、ケニア、ベルギー、ドイツ、ルクセンブルクで暮らす10選手が、陸上、柔道、水泳の3競技に出場した(関連記事)。

 今回、レスリングから唯一選ばれたオバディは、イラクで6歳からレスリングを始め、将来が有望視される成績を残したが、14歳のとき、故郷が「イスラム国」(IS)に占拠され欧州へ逃亡。オーストリアで難民認定を受けたあと、しばらくしてマットに戻った。2019年欧州ジュニア選手権では3位に入賞し、国際舞台でも活躍するようになった。

 オバディは世界レスリング連盟(UWW)の取材に対し、「私の人生で最も美しい瞬間の 1 つです。この夢が実現できてとてもうれしい。この状況を何度も想像してしまいました。東京で万全の状態になるよう準備をしていきます」とコメント。

 UWWのネナド・ラロビッチ会長は、「私たちはオバディをとても誇りに思います。彼はマットの内外で目標を達成するために懸命に働いてきました。私たちは彼のキャリアを全面的にサポートし、この夏に東京で闘う彼の興奮を共有します」と話した。

 選手団は7月にカタールに集合し、合宿や新型コロナウイルス検査を経て東京に向かう。







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