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2022.02.27

U15アジア・グレコローマン問題、関係者の声を反映させたい…藤沢信雄・専務理事に聞く(中)

 

《上から続く》


――昨年12月の天皇杯全日本選手権は、まだ無観客でした。6月の明治杯全日本選抜選手権はいかがでしょうか?

藤沢 開催したい、観客を入れたい、という結論は決まっています(笑)。合宿も、遠征も同じです。そのときの状況を考えながら決めることになるでしょう。観客を入れたはいいが、それでクラスターが発生し、多くの感染者が出てしまってはなりません。

2年連続で無観客開催となった全日本選手権。今年は?

――大相撲やプロレス、プロ格闘技などのプロスポーツでは、1年以上前から観客を入れて開催しています。アマチュアの競技団体は慎重すぎるのでは、という面もあるかと思いますが…。

藤沢 明治杯では、人数制限をして観客を入れる、ということを考えていきたい。クラスターが出たらレスリングのイメージが落ちるので慎重にはなりますが、考え方としては有観客開催を目指したい。

――昨年の全日本選手権は、テレビ放映がありませんでした。テレビ局も経営が厳しい時代で、いろんな事情があるかと思います。テレビ中継の展望はいかがでしょうか。

藤沢 中継してもらえることを目指していますが、まだ進展していません。BS放送などを含めて、中継が再開できるように努力したい。テレビ中継がつかない場合は、ネット中継で大会の模様を全国に届けたいと思いますが、それとは別にテレビ局との交渉、開拓は続けていきます。

――テレビ中継があれば、闘う選手の気持ちも違いますね。

藤沢 オリンピックでも、勝ち上がってテレビで全国に中継されるとなれば、選手の気持ちも、世間の注目も違ってくるわけです。北京冬季オリンピックで、初めて高木美帆という選手を知った人もいると思います。金メダルを取ったからです。勝つことで多くの人が注目し、それが選手のやる気につながって、さらに競技力が上る、という好循環を目指したい。

若い選手には、できるだけ国際大会を経験させてやりたい

――先日、機関誌「オリンピック・レスリング」(3月末発行)の企画で、U15世代と少年のグレコローマンに関する座談会をやり、高校、中学、少年を代表する立場の方から意見を聞きました。皆さん、U15アジア選手権のグレコローマンにも出場するべきだ、との意見でした。

藤沢 その世代の人たちの声を反映させたいと思います。話を聞き、「出たい」という要望が多ければ、当然、出す方向で考えていきたい。

2019年U15欧州選手権のグレコローマンの動画=ポーランド「Sport Zona」

――2018・19年のU15アジア選手権(男子はフリースタイルのみ)は、全国中学生選手権のチャンピオンを派遣しました。今年は7月初めが大会。全国中学生選手権(6月11~12日)のチャンピオンを派遣、という選考では、エントリーに間に合わない。今年は、どうお考えになっていますか?

藤沢 まだ関係者と話し合っていません。コロナもあって話し合いができませんでした(注=U15アジア選手権が7月にバーレーンであると分かったのが1月末)。リモートであっても、話し合わないとなりません。

――U15となると、早生まれの高校1年生も出場できます。中学チャンピオンを派遣することに抗議が来ることも考えられます。U15の選考については、根本的に変えないとならないのではないでしょうか。

藤沢 コロナさえなければ、「それならU15の予選をやろう」となるでしょう。現状を考えると、予選会を開くことも困難。どうするか、早急に話し合いたい。

――U17(旧カデット)とU20(旧ジュニア)の世界選手権とアジア選手権は、JOC杯で代表を決めています。それ以外に、U23の世界選手権とアジア選手権、コンバットスポーツ・ワールドカップ(旧世界大学選手権)と、世界での大会が多くあります。学生選手が国際舞台を経験する機会が多くあるわけですが、これらへの派遣は?

藤沢 出場できるものなら、出場させたい。私も大学で選手を抱えている立場。若い選手に国際舞台を経験させてやり、それをきっかけに上を目指してほしい、という気持ちは持っています。実は、私もユニバーシアードに出ています(1977年ブルガリア大会=優勝)。学生時代に国際大会を経験することはいいことです。具体的な選手選考方法については、強化委員会や学生連盟に任せることになります。

《続く》







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