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2017.07.15

【特集】2017年世界選手権へかける(1)…女子48kg級・須崎優衣(JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高)


《JWFデータベース》《UWWデータベース》《国際大会成績》《勝者の素顔=JWFフェイスブック》 


(文=保高幸子)

須崎優衣(JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高)

 昨年のリオデジャネイロ・オリンピックを含め、4年連続で登坂絵莉が世界一に君臨した女子48kg級。今年の世界選手権は、18歳になったばかりの若き逸材、須崎優衣(JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高)が初めて世界に挑む。2020年東京オリンピックを21歳で迎える少女は「ここでの金メダルが東京オリンピックの金メダルにつながる。何が何でも絶対に優勝したい!」とまっすぐな瞳を輝かせている。

 データベースの成績表で、中学生時代から現在までずらりと並ぶ「1」の数字が圧巻の須崎。世界カデット選手権も3連覇している。「1」ではない数字は、初めてのシニアの大会となった2015年全日本選手権の「2位」だけ。今年からシニアの国際大会にも出場し、3大会連続で優勝という成績を残した。

 「ヤリギン国際大会」(ロシア)では5試合中4試合が10-0以上のテクニカルフォール勝ち、残りの試合も6-0と圧勝だった。「クリッパン女子国際大会」(スウェーデン)でも優勝した後のアジア選手権(インド)では、さすがに研究されたのだろう、タックルが警戒されていた。それでも、4試合とも9-0以上での勝利と、得点能力の高さを証明した。

 高校の同級生が「優衣ちゃんはいつもニコニコして優しい。初めて試合を見た時、違う人みたいに怖くて、本当にびっくりしました」と話す。ふだんは誰もレスリング選手とは気づかないような“あどけない女の子”。安部学院高校・商業科で簿記やキーボードの早打ちなどを勉強する普通の高校生だ。

 しかし、「とっても負けず嫌いで、なんでも勝負にする」という証言があり、強い闘争心の持ち主でもある。

■テークダウンからの得点能力アップが現在の課題

 そんな須崎だが、世界選手権代表選考となった6月の全日本選抜選手権では守りの固いレスリングを見せた。アカデミーの吉村祥子コーチは「ふところに入られることが多かったので、下半身の強化をしっかりやろうと話し、スクワットをフルに変えたりして、体が浮かないようにしてきました」と話す。その成果を見せた試合となった。

 今はディフェンスに加えてグラウンド技を強化している。「タックルからテークダウンし、スタンドから再スタート、という繰り返しなので、もっと連続してポイントをとれるようになりたい」と、攻撃力アップに余念がない。

 世界レスリング連盟(UWW)の女子48kg級の現在のランキングは、1位が登坂で、2位がマリア・スタドニク(アゼルバイジャン)、3位が須崎。須崎の最大の敵はスタドニクになる。

 「スタドニク選手は登坂さんと同じく憧れの存在でした。でも、今は絶対に勝ちたい、倒したい」-。ランキング3位まで浮上し、彗星のように現れた須崎が、世界選手権では古参のスタドニクとどのような攻防を繰り広げるのか。世界のレスリングファンが注目している。

 「世界選手権ではどんなレスリングをしたい?」との問いに、「攻めるレスリングです!」。日本の新しいスター選手の誕生を世界に見せつける。

須崎 優衣(すさき・ゆい=JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高)  初出場
 1999年6月30日生まれ、18歳。千葉県出身。153cm。2012~14年全国中学生選手権優勝など、中学時代は無敗で、タイトルを総なめにした。高校1年生で出場した2015年の全日本選手権で2位。
 2016年はジュニアクイーンズカップ、JOC杯ジュニア、全日本選抜選手権、インターハイ、国体と負け知らず。海外では2014~16年に世界カデット選手権(43~49kg級)3連覇を達成。

2012年全国中学生選手権決勝で闘う須崎=撮影・矢吹建夫

2013年4月、JOCエリートアカデミーに入学(中央が須崎)=撮影・保高幸子


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